2025/7/30 14:02

ギョニソ、登場から70年目で「密かなブーム」

魚肉ソーセージAmazon

日本で登場してから70年以上約90年目たった魚肉ソーセージの売上が、ここへきて伸びていると、ビジネスジャーナルが伝えている。

魚肉ソーセージの製造・販売を手掛ける大手食品メーカーのマルハニチロは、次のように説明する。

「人々の健康意識の高まりから、魚由来のたんぱく質を摂取でき、カルシウムやDHAなどの健康に良い成分が配合されている商品があることが注目されています」

「物価高の昨今、畜肉ソーセージの価格と比較し、手に入りやすい価格であること、常温で保存でき、ハサミを使わずに手で開けられることから防災備蓄品として注目されていることなども影響していると考えております」

「軽食にはもちろん、おつまみや料理素材としてなど、幅広い食べ方ができる点、さまざまな魚種由来の中身にこだわった商品が開発されている点もご評価いただいています」

同社が販売拡大のためにさまざまな取り組みを推進したことも、売上を押し上げたという。

『DHA入りリサーラソーセージ』が、2005年にフィッシュソーセージとして初めて特定保健用食品の認可を受け、心血管疾患のリスクを低減する日本初の疾病リスク低減トクホのフィッシュソーセージ『DHA入りリサーラソーセージω(オメガ)』を2024年2月に発売するなど、人々の健康意識の高まりに対応しているという。

その他、カルシウム入りや減塩タイプなど、さまざまな切り口でお客様のニーズに応えることができるよう商品開発を行っており、「フィッシュソーセージはフィルムがむきにくい」声にこたえるべく、1秒でOPENできるような開けやすいフィルムを開発するなど、既存品のブラッシュアップにも力を入れているようだ。

また、同社の販売している「フィッシュソーセージ」は常時60種類近くに上る。豊富な商品ラインナップを揃えている点も同社の強みだといえる。

「フィッシュソーセージは手軽に魚由来のたんぱく質を摂ることができます。また、2025年春の新商品では、皮膚の健康維持に役立つ栄養機能食品『おはだのごちそう D-HADA』を発売しており、新たな切り口での商品開発も進めています。当社が新長期ビジョンとして掲げる『持続可能なタンパク質の提供』『健康価値の創造』の実現に向けて、より人々の健康課題に貢献できる商品の開発に取り組んでいきます」

同社はさらなる売上増大に向けて攻めの姿勢を崩さない。

魚肉ソーセージ、なぜ登場から70年目の「密かなブーム」?マルハニチロの緻密な戦略 | ビジネスジャーナル魚肉ソーセージ、なぜ登場から70年目の「密かなブーム」?マルハニチロの緻密な戦略 | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部