お釣りが多い…弁護士「かなり注意が必要」

「あれ、お釣りが多いかも…」
多く受け取ったお釣り、返さないとどうなるのか。
芸能エンターテインメント分野に詳しい弁護士・河西邦剛氏が8日、公式YouTubeチャンネル『【弁護士】河西ちゃんねる』を更新。
買い物をしたときなどに、お釣りを多く受け取った場合、「レジで気付いたら返さなきゃいけない」と話した。
河西氏によれば、店員が誤って渡してきたお釣りを返さないと「詐欺利得罪になる」「お釣りを多くもらったら、法律上は『多いですよ』って言わないといけない義務が生じる」と言う。
申告しなかったら「お金を返す義務を免れたってことで犯罪になっちゃう。かなり注意が必要。10年以下の懲役なんで」と話す。
ただし「気付いたタイミングにもよる」とも。
「レジで気付いたら返さなきゃいけない。ただ、家に帰ってから、もしかして…てなったとき。そのタイミングで返さなかったとしても、詐欺利得罪にはならない」
2022年、山口県阿武町から振り込まれた新型コロナ対策の給付金4,630万円を誤送金と知りながら使用し、電子計算機使用詐欺罪で男が起訴された事件を覚えているだろうか。
「あのときと発想は近い。返さないといけないって話になってきて、それを言わないといけないってところになってくるんで。詐欺利得罪的な話になってくる」
でも、知らなかったらセーフなのだろうか?
「知らなかったら故意がないので。気付いてるのに返さないのが問題」
「結論的に、お釣りは必ず、間違ってるなと思ったら返さないといけないし、言う義務が法律上、生じてるってこと。そうでないと詐欺利得罪になっちゃう可能性がある」
とにかく、誤りに気付いているのに立ち去るのはアウト。外食時、店員のミスで実際の会計金額より安くなっている場合も同じだ。
トラブルに発展する可能性もあるため、必ず申告しよう。
以上、Sirabeeからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部