高級セレブスーパーが「オープンフェア」9月30日まで

東京を中心に38店舗を展開する高級小売りチェーン「明治屋ストアー」。2025年9月12日に都内にオープンしたばかりの「明治屋高輪ストアー」で実際にお買い物をして、魅力を探ってきました。
■プレミアムスーパー【明治屋高輪ストアー】とは?
明治18年創業の明治屋ストアーは、「いつも いちばん いいものを」を経営理念に掲げる高級路線の食品小売チェーン。古くから三菱財閥との関係が深く、現在も卸部門は三菱商事との合弁会社が手掛けています。
9月12日には、東京・JR高輪ゲートウェイ駅直結の商業施設「ニュウマン高輪」の開業と同時に、同施設の1階に明治屋高輪ストアーがオープン。
同チェーン内では「プレミアムスーパー」という位置づけで、「ワンランクアップのより豊かな食生活や食文化をご提案する、おもてなし・ホスピタリティ」をコンセプトとして掲げています。
内には明治屋ストアー最大級の惣菜コーナーが設けられ、都内に新設されたセントラルキッチンで製造したお弁当を、「デリベイクデリカ」のブランド名で販売。
同ブランドは「高品質な素材や調味料を惜しみなく使用」し、素材の下処理から盛り付けまで“手作り”にこだわっているそうです。
■【明治屋高輪ストアー】オープンフェア商品をチェック!
ここからは、オープンフェア(9月30日まで)開催中の明治屋高輪ストアーの様子をレポートします。
公式サイトに「JR高輪ゲートウェイ駅改札より徒歩1分!!」とあったため、「すぐに見つかるだろう」と場所の下調べを怠っていた筆者。しかし、「ニュウマン高輪」が妙に入り組んだ構造となっているため、速攻で迷子に……。
フロアガイドを凝視しつつ10分近く右往左往していると、ようやく店舗の入り口を発見しました。
入り口から「ホテルのエントランス?」と勘違いしてしまいそうな高級感!
普段、「ロピア」や「ベルク」でお買い物している筆者は、「これが港区セレブが利用するスーパーか!」と圧倒されてしまいました。
入口に置かれていたのは、紀ノ国屋とのコラボバッグ「【紀ノ国屋×明治屋】レザーハンドルコットンバッグ」(1,980円)。
紀ノ国屋のオンラインショップでは売り切れ続出の人気商品のようですが、ここにはたくさんありました。
店内には、あちらこちらにオープンフェアの対象商品が散らばっており、お値打ち品のほか、お楽しみ袋も散見されました。以下、フェア対象商品の一部です。
・生食用「ボイルずわいがに」(840g) 4,310円
・「ふくいサーモン 西京漬味噌漬け」(2切れ入り) 971円
・愛媛県宇和島産「だてまぐろ(赤身)」100gあたり1,070円
・数量限定「ウェッジウッド 紅茶お楽しみ袋」(4商品入り)2,160円
・「MCC スープお楽しみ袋」(1,080円)
特に目を引いたのが、精肉売り場に並んでいた「焼肉用食べ比べセット(赤身肉&霜降り肉)」(500g入り6,480円)です。メスの松阪牛のお肉がたっぷりと入っていて、お得な印象。赤身のもも肉の美しいサシにしばらく見とれてしまいました。
一方、鮮魚商品は精肉に比べると少なめですが、北海道産「活毛がに」(6,264円)がパックの中でモソモソと動いていたりと、新鮮さが伝わるものばかりでした。
■【明治屋高輪ストアー】レジは2人1組! ビニル袋も紙袋も無料
「おもてなし ホスピタリティ」をストアーコンセプトに掲げている明治屋高輪ストアーですが、高級ホテルのロビーさながらに、インカムらしきものをつけて店内に注意を払う男性スタッフも見られ、「困っていたらすぐに助けに来てくれそう」という安心感がありました。
さらに、複数あるレジにはもれなく「2人1組」で女性スタッフが待ち構えており、会計時は懇切丁寧に対応してくれます。そして、商品を持ち帰る袋は無料で、ビニル袋と紙袋の選択が可能です。
【明治屋高輪ストアー】“百貨店の御用聞き”的な品揃え、根強いファンに納得も……
今回、オープンフェア中の明治屋高輪ストアーで買い物して感じたことは、主に4つです。
①高級感が漂う店内で優雅な気持ちに
②精肉売り場が充実。“お肉屋さん”として利用する人も多そう
③「ブッツサンドウィッチ」の品ぞろえが楽しい!
④総菜コーナーはセレクト商品が中心。PB商品はごく一部
昨今、オリジナル商品の開発合戦が激化しているスーパー業界ですが、高級スーパーもしかり。明治屋ストアーの競合ともいわれる「成城石井」や「カスミ」の高級路線「ブランデ」なども、オリジナル総菜を豊富に取り揃えています。
そんな流れの中でも、明治屋高輪ストアーはその波にあえて乗らず、「質の良いものをお得意様に届ける」という“百貨店の御用聞き”のような役目をまっとうしている印象。
もちろん店内には「明治屋」印のPB商品もたくさん並んでいましたが、それ以上に推奨品や直輸入品のセレクトに注力しているようで、そうした独自路線がブランド力を保ち、長年の根強いファンがついているのだと感じました。
一方で、明治屋高輪ストアーに関しては良くも悪くも超有名ブランドの食品が目立っているため、ネット上で「厳選された良い商品ばかりが並んでいる」と好意的なファンがいる反面、「目新しさがなく、ワクワク感が足りない」という声が見られるのも納得してしまう部分があります。
今後、目新しさを求める客にもアプローチするには、総菜ブランド「デリベイクデリカ」の強化は不可欠といえそうです。
スーパーマーケットファンが伝えています。
編集者:いまトピ編集部