「ヤブ医者」は「名医」ってマジ?

何気ない日常会話に登場する言葉が、「なぜその意味になったのか」を考えたことはありますか?
今回は、誰もが聞いたことがある言葉3つを深掘りし、なぜその言葉になったのかの由来をご紹介します。
1:ダメ
「そんなことをしてはダメ!」
何かを禁止する時や、うまくいかない状況を伝える時などに、無意識に『ダメ』と口にしていますよね。
実は、日本の歴史や文化と密接に関わっている、伝統的な『ボードゲーム』から生まれた言葉なのだとか。
実は『ダメ』は囲碁の用語。囲碁において、石を打っても陣地が増えない場所のことです。
転じて、『効果がない』『無意味である』という意味で、日常会話に溶け込んだと言われていますよ。
2:へそくり
誰にも言えない秘密の貯金…この『へそ』は、何から来ているのでしょうか。
お腹にあるへそを連想しますが、意外にも日本の伝統的な機織りの現場にあるという説があります。
糸巻で紡いだ麻糸をクルクルと巻いて作った塊、これは『綜麻(へそ)』と呼ばれており、江戸時代には『綜麻』を使った内職で得た収入を、女性たちが溜めていたのだとか。
そこから、『綜麻繰り』という言葉が生まれ、今の『へそくり』となったと言われています。
一方で、文字通り身体の『へそ』が由来という説もあるそう。
昔の人は、金銭や貴重品を守るため、腹巻に隠していました。その腹巻に巻きつけた金銭を差す『臍繰り(ほぞくり)』という言葉が、ひと目を盗んで溜めたお金という意味になったというもの。
どちらもあり得そうな説ですよね!
3:藪医者
最後にご紹介するのは、『藪医者』。
診察や治療が下手な医者に対して使われる、あまり聞きたくない言葉。マイナスなイメージがありますが、意外にも語源はいい意味だったとか…。
それは但馬国の養父(やぶ)にいた医者のこと。
但馬国の養父は、現在の兵庫県養父市にあたる地域。現在とは真逆の意味で、養父に腕の立つ医者がいたことから、『養父の医者は名医』という評判が広がりました。
すると、今度はその名声を悪用して「自分は養父の医者」「養父の弟子だ」と名乗る偽物が現れます。
そのせいで『養父医者』の名声が落ち、いつしか『藪』の字が当てられ、腕のない医者という意味で使われるようになってしまったそう。
いずれも説の1つではありますが、よく使われる言葉の由来を調べると、歴史や昔の文化を垣間見ることができて、面白いですよね。
以上、詳細はgrapeをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部

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