1〜3月に多発する「タイヤ脱落事故」アレ不足が原因だった…「マジで注意して」「これは怖いな」「今知れて良かった」

2023年はトラックや乗用車の「タイヤ脱落事故」が相次いだ年だった。国土交通省は発生の原因を「タイヤ交換時の作業不備」と「タイヤ交換後の保守管理の不備」の2つの要因と推定し、ドライバーに注意を呼びかけている。
ホイール・ボルトの折損等による車輪脱落事故は2002年4月以降、2022年3月末までに1188件発生しており、過去5年間の発生月別推移を見ると、11月から3月の冬期が多く、12月が特出している。スタッドレス等の冬用タイヤに交換した後、1カ月以内に発生する傾向があるようだ。
「タイヤの作業不備というのは、タイヤを規定の締付トルクで締めない、また脱着時にホイールやボルト、ナットのサビなどに対する清掃が不十分なことが挙げられます。また、タイヤを交換した際、本来であればしばらく走行してから『増し締め』を行わなければならないのですが、忘れているドライバーも多いのではないでしょうか。車両のタイヤ交換時期が冬期に集中し、交換後1カ月以内に脱落が発生しているのは、ドライバーが殺到し、工場での作業時間の制約が生じたことにも原因があるようです」
国土交通省は、車輪脱落について、QRコードを用いるなどして点検整備の実施について説明している。また、日本自動車工業会では、事業者向けにホイールナットの緩みが一目で分かる「連結ナット回転指示インジケーター」の使用方法を案内している。
22年度の車輪脱落事故発生件数は140件あり、21年度の123件より17件増加している。また約56%が冬期に集中していることや、車輪脱着作業後1カ月以内に約53%発生していることも明らかになっている。タイヤの脱落は、一歩間違えば死亡を伴う大事故に発展する可能性が極めて高く、「気がつかなかった」では済まされないのだ。
この時期、冬用タイヤに交換したドライバーも多いだろうが、必ず1カ月以内に「増し締め」することを忘れないようにしたい。
以上、アサ芸ビズから紹介しました。
編集者:いまトピ編集部