外国人「7000円の丼」に行列、日本人「安いうどん」に行列→「東京のお話です」
今月1日に東京・豊洲市場(江東区)の横に開業した商業施設「豊洲 千客万来」。
開業前から海鮮丼1杯が6980円と約7000円、コロッケが800円など価格設定が高めだとして、SNS上では「インバウン丼」などと話題を呼んでいた。
蓋を開けてみれば、外国人観光客に「飛ぶように売れている」という。
その一方、日本人客は施設内にある比較的低価格の、うどん・ラーメン店に行列をなしているといい、日本人と外国人の「経済格差」が浮き彫りになっているようだ。
「千客万来」の価格の高さは、上述以外に「もなか」が700円、ソフトクリームが1600円といった価格設定もみられるが、5日放送の情報番組『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)によれば、こうした高額商品も外国人観光客には売れているようだ。
『グッド!モーニング』内では、4000円以上する「うにのせ穴子炙り丼」と「本マグロ丼」を食べるフィリピン人の2人組は、
「とても安いと思います」
「リーズナブルだと思います。新鮮だし」
と語り、6980円の「本マグロ丼」を食べるアメリカ人は、
「6000円、出せます」
「円安だからお得です」
と語っていた。
インタビューに応じた、うに料理をメインとする店の店員は、1万5000円の「雅プレミアム」が外国人客に売れているといい、主な客層について
「アジア圏のインバウンド。富裕層という感じではなく、普通の方々。向こうで食べるより全然安いという感じ」
と説明していた。
日本各地では外国人が多く押し寄せる観光地の高額な「インバウンド価格」が目立っている。
海外から多くのスキー客が訪れる北海道のニセコ町・倶知安町一帯の「ニセコ」では、天ぷら蕎麦が3500円、刺身定食が4200円で売られていることがニュースにも取り上げられている。
「そもそも日本の外食業界はファストフードをはじめ各種チェーンが過当競争を繰り広げている影響もあり、海外に比べて非常に安い。外食に関していえば、日本の消費者は海外と比較して異常なほど低価格に慣れてしまっている」(金融業界関係者)
との言葉通り、日本人客の集客にはそれほど力を入れない商業施設が今後増えていくのかもしれない。
詳細は、Business Journalをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部