高速道路に引かれた『緑の線』、意味を理解していないと「重大事故」の可能性…「初めて見た」「同じことしちゃいそう」

「高速道路に緑の線?」
今、高速道路に引かれた見慣れない“緑色の線”が話題になっている。
きっかけとなったのは、長距離ドライバー・日食青森さんがX(旧ツイッター)に投稿した1件のポスト。
「緑の線を理解していない。。。 違うそうじゃない」
「昨年夏辺りからこの緑の線が引かれた様に感じます」
と、日食青森さん。
この緑色の線は、路側帯と走行車線を分ける「白線」と、中央分離帯の代わりに張られた「ワイヤーロープ」の“ほぼ真ん中”に堂々と引かれている。
方を走る車はこの線を踏まないように意識していると思われ、結果的に白線を越える形で走行しているが…どうもこれは間違った認識のよう。
国土交通省によると、正式名称は「車両誘導線」である事が判明。
見かけないのもそのはず、この線は東北や和歌山県など一部地域でのみ引かれているとのこと。
能代河川国道事務所によると、ワイヤーロープが設置されている場所で事故が起こると、反対車線には飛び出さないもののワイヤーが車に絡まることで重大事故・死亡事故に繋がるケースが多いという。
こういった大きな事故を少しでも減らすための施策として生み出されたのが「車両誘導線」なのだとか。
「事故について調査したところ、漫然運転や前方不注視といった要因が見受けられたので、“今自分がどこを走っているのか”を認識していただくために、緑のラインを目印代わりに設置しました」
と、語っている。
車両誘導線は中央というよりは若干右側に引かれている。
「基本的に右ハンドルの車両が多いと思われるので、(右ハンドルの場合)運転手が真上にくる位置で走行していただくのが正しいです」
しっかりと線を跨いだうえで運転手の真下に車両誘導線がある状態で使うのが正解のようだ。
昨年の5月末に設置したばかりということもあり「まだ使い方については浸透はしていないと思いますが、意識していただけたらと思います!」と担当者。
もし出会った際は、正しい使い方で走行してほしい。
以上、Sirabeeからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部