2024/3/7 10:01

マックフライポテトが「調理後7分で廃棄」される理由…「テイクアウトしたら7分以上かかるよね」

マックフライポテトAmazon

マクドナルドで人気のマックフライポテト。
実は揚げあがり後の7分の間に売れなければ、廃棄処分となるといわれている。
その真偽はいかほどなのか。
日本マクドナルド広報部に聞いてみた。

「お客様にお召し上がりいただくマックフライポテトのおいしさ基準として、7分という時間を設けております。ご注文いただく数を予測して調理し、いつでもおいしいマックフライポテトをお召し上がりいただけますよう、努めております」

調理後7分後に廃棄するという話は、真実だったのだ。

とはいえ、中には持ち帰って自宅で食べる人々も多いだろう。
テイクアウトする場合は、どのくらいの時間内で食べるべきなのだろうか。

「お客様にはそれぞれご事情もおありかと存じますので、マクドナルドから具体的な時間を申し上げることはございませんが、ご提供後できるだけ早いうちにお召し上がりいただいた方がよりおいしくお召し上がりいただけます。温かいうちにお召し上がりいただければと存じます」

マックフライポテトだけではなくフライドポテト一般には、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性が指摘されている「アクリルアミド」が含まれている。

「ジャガイモに含まれるアスパラギンを120℃以上で熱すると、アクリルアミドはどうしても発生します。フライドポテトだけでなく、ポテトチップスにも含まれます。ジャガイモだから発生するので、たとえば豚肉を揚げる豚カツでは発生しません。ただジャガイモに関係なくても、高温で焙煎する、ほうじ茶にもアクリルアミドは含まれています。ジャガイモを揚げる時に、パーム油が使われていることが多いのですが、これも発がん性があるとか、糖尿病の原因になるのではないかと言われています。」

そう警鐘を鳴らすのは、植物油研究家の林裕之氏である。

「フライドポテトというのは油を食べているといってもいいくらいで、油を食べると『幸せホルモン』とも呼ばれるセロトニンが分泌されるので、その点でも常習性になりがちです。売っているものだし、食べるなというのは無理でしょう。毎日食べている人は、1回でも減らすとか週1回にするとか、少しずつでも減らしていくしかないでしょう」

これに関して日本マクドナルド広報部は、

「調理後の保管とアクリルアミドの生成との関連はありません。食品は調理や加工によって作られるのでアクリルアミドなどの化合物をゼロにすることはできませんが、マックフライポテト(フレンチフライポテト)の場合、その特徴である外はカリッとゴールデンブラウン、中はほくほくとしたベイクドポテトのような食感をつくる技術は、原料ジャガイモの保管方法などアクリルアミドの低減対策と共通していることがわかっています。また、国内で食品の安全性を評価する食品安全委員会は、バランスのよい食生活を送ることが、アクリルアミドを多く含む食品の摂取量も多くならず、食品全体から摂取されるアクリルアミドの量も抑えられるとしております。マクドナルドはマックフライポテトの品質管理とバランスのよい食生活の提案を通して、食品の加熱調理によって生じるアクリルアミドなどへの対策を行っています」

マクドナルドとしても、アクリルアミドの低減に努めているようだ。
とはいえ、毎日食べているような人は、食べる回数を減らすに越したことはないだろう。

以上、Business Journalからお届けしました。

マックフライポテト、なぜ調理後「7分」で廃棄?アクリルアミドの発がん性に警鐘も | ビジネスジャーナルマックフライポテト、なぜ調理後「7分」で廃棄?アクリルアミドの発がん性に警鐘も | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部