花粉症で「歯が痛くなる人」が続出…「地獄です」「早めの受診をおすすめします」
日本各地で猛威をふるう花粉症。
花粉症による症状の代表が、原因物質であるアレルゲンによって引き起こされるくしゃみや鼻水、鼻づまりといったアレルギー性鼻炎や目の痒み。他にも風邪のようなだるさや集中力の欠如など多岐にわたる。
だが、近年はこれらの症状に加えて「花粉症が原因の歯痛」と判断される患者が急増しているという。
都内在住で花粉症歴20年のAさん(45)は、年も1月下旬から目の痒みが出始めたが、3月に入ると突然、左の奥歯付近が痛み出したというのだ。
「最初は目の下の奥のほうに痛みを感じていたんですが、その痛みが徐々に奥歯に移ってきたんです。特に階段を降りる時や、挨拶する際に頭を下げると、ひびくような、うずくような痛みを感じるようになり、歯科医を受診すると『花粉症による歯痛』と診断されたんです」
歯痛の原因は、花粉症によって鼻の中が炎症を起こす「副鼻腔炎」になり、神経が圧迫されたことによるという。
「鼻水や目の痒みだけでも死ぬほど苦しいのに、これに歯の痛みが加わるなんて、もう地獄ですよ」
多くの花粉症患者の鼻の中はAさんのように炎症を起こしていると言っていいだろう。つまり、いつ歯痛が起きてもおかしくないのだ。
医療ジャーナリストは言う。
「噛んだ時に痛むのではなく、平常時でもなんとなく浮いた感覚を覚えたり、ズキズキと痛むことがある。これが副鼻腔炎による歯痛の特徴だとされています」
「歯の痛みを感じたらまずは歯科医を受診し、虫歯や歯周病ではないと診断されたら、副鼻腔炎を疑い、次は耳鼻科を受診、ということになります。副鼻腔炎であれば、抗生物質の服用で炎症が治まることが多いので、早めの受診をお勧めしますね」
うんざりするような症状に加えて歯痛まで…。花粉症患者の受難はいつまで続くのか。
以上、アサ芸ビズからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部