幻の駅弁「ひとくちだらけ」、首都圏では東京駅だけ…1時間で売り切れ「天才の発想」「良さしかない」「完全に酒のアテ」「幸せすぎる」

X上で、ある駅弁が話題になっている。
「ずっと気になっていた「ひとくちだらけ」という五所川原の駅弁を東京駅で手に入れた。24種類の津軽名物はその名の通りどれもひと口サイズなので、少しずつじっくり味わいながらも、次はどれを食べようか…と迷う楽しさがある。」
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「天才の発想」「良さしかない」「完全に酒のアテ」「一口をたくさん食べるの幸せすぎん?」と多くのコメントが寄せられている。
その駅弁とは、青森は五所川原の総菜・弁当店「つがる総菜」の「ひとくちだらけ」という弁当。
「ひとくちだらけ」は、実は数年前から“幻の弁当”として一部の駅弁ファンの間では知られた存在だった。24個に仕切られた弁当箱の中に、「ほたて飯」や「すしこ」「味噌おでん」など津軽地方の郷土料理や名産を中心に24種類の総菜が入っている。
弁当というよりも「完全に酒のアテだ」として、酒好きを中心に注目を浴びているのだ。
つがる総菜の代表・下川原伸彦氏に話を聞いた。
「この弁当は、5年ほど前に発売し始めました。当時は10種類くらいの弁当をつくっていたのですが、そのころは、あまり利益が出ていませんでした。例えば、10種類の弁当を10個つくるのと、2種類の弁当を50個つくるのでは、同じ100個でも労力やコストがまったく違います。」
「そこで私の父が、『いろいろなものを集めてみたらどうか』と提案し、さまざまな弁当のおかずを集めてみました。当初は50種類くらいのおかずを入れようとしましたが、24個くらいが食べやすいのと、たまたまちょうどいい容器が見つかったので、現在の24種類に落ち着きました」
「特に酒のアテという狙いではなく、“欲張りでわがままな弁当”というコンセプトでつくったのですが、私自身もこの弁当を食べながら新幹線でお酒を3缶くらい飲むので、酒のアテに購入される方が多いのもわかります」
下川原氏によると、「ひとくちだらけ」を買えるのは首都圏では東京駅のみ、ほかにはJR新青森駅、弘前駅、青森県内の提携店で買えるようだ。
東京では夕方くらいから店頭に並ぶとの情報があるが…。
「東京駅で販売されるのは夕方からではありません。当初は16~17時くらいに東京駅に搬入していたのですが、3年ほど前から13時過ぎに東京駅まで届けております。店頭に並ぶのは14~15時くらいだと思います」
1時間くらいで売り切れるといった声もあり、なかなか入手できない「ひとくちだらけ」。
「多くの量は食べられないが種類を多く食べたい」という願いを満たす弁当であり、酒好きの方々にとっては最高のアテ。
新幹線に乗らない場合でも駅弁を買いに行く価値はありそうだ。
以上、Business Journalからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部