『ドラマ』1日、ヒロインのあまりの棒演技具合にドン引き「ぜんぶ台無し」「学芸会レベル」
これほどあからさまな対比も、なかなか見られないことだろう。
2月1日放送のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」第84回では、ヒロイン・スズ子(趣里)の出産と、愛助(水上恒司)の闘病という明暗が同時進行。無事に生まれた娘を愛おしそうに抱くスズ子に対し、今わの際にあった愛助はどうやら亡くなってしまったようだ。
スズ子のモデルである歌手の笠置シヅ子は、出産の16日前に恋人の吉本穎右氏に先立たれていた。作中ではそのタイミングをあえて一緒にしていたが、これはよりドラマチックな展開にするための演出として理解できるところだろう。
「今回のハイライトは、病魔に侵されて死期が近づいた愛助の姿でした。演じる水上はもともと痩せ型なうえ、上手いことメイクを施したのかここ数回の愛助よりさらに生気が失われている様子がありありと伝わってきました。最後の力を振り絞って母親のトミ(小雪)に感謝の気持ちを伝え、東京で出産しようとしているスズ子へのハガキを書く場面では、命の灯が間もなく消え失せようとしている姿を迫真の演技で示していたのです」(テレビ誌ライター)
そんな愛助に、視聴者からは<顔に死相が出ている><見ていられないほど悲しい>といった声が続出。もともと演技力に定評のある水上が見せた“今わの際”に心を打たれる人が続出していたのである。
ところが、そんな水上の演技をブチ壊しにしかねない要素もまた露わになっていた。それは何を隠そう、ヒロインのスズ子だというのではないか。「産気づいたスズ子はタイミングよく訪問してきた坂口(黒田有)と山下(近藤芳正)に連れられ、産科に直行。ベッドの上で『でゅわ~! 愛助さーん! お母ちゃーん! 痛いわ~!』と叫びながらいきんでいました。しかしその演技がもやは学芸会レベルで、視聴者は呆れ果てることに。この棒演技と水上の神演技が交互に映されるのですから、もはや趣里を貶めるためにわざとやっているのではと思えるほどでした」(前出・テレビ誌ライター)
出産経験者からは、陣痛のなかあんなふうに叫ぶことなどあり得ないといった不満が続出。制作陣のなかに子供のいる女性はいなかったのかとの声まであがる始末だ。しかし趣里の演技を見る限り、たとえ経験者が演技指導したところで、出産のリアルに迫ることはできなかったのではないか。本作では当初から、趣里の演技力に疑問を感じる視聴者も少なくなかった。それを長年のバレエ経験や達者な歌による華麗なステージで補ってきた形だったが、朝ドラの定番ともいえる出産シーンで見せた棒演技の酷さは、共演者の名演技すら台無しにしてしまう破壊力を秘めていたようだ、とアサジョが報じた。
編集者:いまトピ編集部