2024/2/27 14:21

『ドラマ』第8話、あいかわらずヤバい「なんだこれ」「やめて」

テレビ

フジテレビ月9『君が心をくれたから』第8話について。

えーっと、まず足腰の弱ったパートナーを2階で寝させるのやめて、危ないから。その障害者の寝室を1階に移しなさい。こういうところ、ホントに優しくないよなと感じます。

ドラマとか映画とか見てると、「ああ、人に優しくするってこういうことだよなぁ」なんてしみじみと感じ入ることがありますが、この作品はとことん逆なんです。「優しいとか人を好きになるとか、こういうことじゃないよなぁ」の目白押し。しんどいしんどい。

なんやかんやで五感を失うことになった雨ちゃん(永野芽郁)は、これまではわりと平然と受け入れているように見えたが、やっぱり不安で寝不足気味の様子。

一方、太陽くん(山田裕貴)は『介護入門』なる書籍を購入。付箋だらけの様子から、だいぶ熱心に勉強しているよう。たぶん足腰の弱い人に階段昇降をさせるなって書いてあると思うから、そこも後で読んどいてね。人って、階段から落ちると平気で死ぬから。

最初にしんどかったのが、太陽くんが戸棚の引き出しから睡眠改善薬を見つけてショックを受けるくだりだといい、雨ちゃんが常用しているようですが、まず市販の睡眠改善薬を「悲劇のアイテム」という位置づけで登場させていることがしんどいんです。このドラマを作ってる人は、視覚や聴覚を失ったり、寝つきが悪かったりする人のことを短絡的に「かわいそう」と思ってる。「見てて泣けてくる」と思ってる。かなりの優生思想の持ち主です。いやいや、ドリエルくらいみんな飲んでるって。

あと、『介護入門』の本ですね。変な自己啓発本に並んで本棚に入っているところを雨ちゃんが発見するわけですが、その内容にも目を疑うことになります。

「Q.恋人の介護が必要になりました。将来のことを考えて結婚した方がいいのでしょうか?」

「A.結婚していることで、家族の同意が必要な場面などではスムーズに進めることは可能になります。お相手とよく相談していただくことが第一です。」

なんだこれ。監修者呼んでこいよ。

こうやって「誰かが誰かに秘密で自己犠牲を払っている」ことを美談にするために、介護という現実の問題を捻じ曲げるの、本当によくない。やめてほしいと、「日刊サイゾー」が伝えている。

『君が心をくれたから』第8話 おまえ母親だったのかよ、泥棒の顔をしろよ|日刊サイゾー 『君が心をくれたから』第8話 おまえ母親だったのかよ、泥棒の顔をしろよ|日刊サイゾー

編集者:いまトピ編集部