2024/3/10 07:58

『人気番組』今春終了へ「タモリがそろそろ限界」

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卒業シーズンはテレビ業界もお別れの時期。番組改編に合わせて、今年も多くの番組がその歴史に幕を下ろすが、今春の特徴は、家族そろって安心して見られるような番組が相次いで終わりを迎えることだ。

タモリが神出鬼没に全国各地に出かける『ブラタモリ』(NHK)は、レギュラー化から15年目で終わり、各界の著名人が講義を行う『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)は放送20年目で、ミスタリーハンターが世界を巡る『世界・ふしぎ発見!』(TBS系)は38年目で終了。各局を代表する長寿番組が、まもなく最終回を迎える。

「『世界一受けたい授業』は、PTAが選ぶ『親が子に見せたい番組』で、2006年から6年連続で1位を獲得。楽しく学べる番組として定評がありましたが、近年視聴率は低落傾向にあり、20年目の節目が打ち切りのタイミングになりました。30年以上も続いた『ふしぎ発見』も視聴率は下がり気味でしたが、気の毒だったのはコロナ騒動です。売りである海外ロケができなくなってしまい、番組のパワーが一挙にダウン。昨年4月からは番組の顔である草野仁に替わって、フリーアナの石井亮次を総合司会に迎える荒療治を行いましたが、数字は上向くことなく、ついに終了を迎えることになりました。

一方、『ブラタモリ』は状況が異なり、特番の可能性があります。こちらは毎週確実に視聴率2ケタをキープする超優良コンテンツで、NHKはまだまだ続けたかったはずですが、来年80歳のタモリが長時間にわたって野外ロケを行う現状の収録方法はそろそろ限界。NHKは特番で続けることに含みをもたせており、何とかタモリに負担がかからないようなスタイルを模索するようです」(テレビ情報誌記者)

テレビが“一家に1台”から“ひとり1台”あるいは“テレビは見ない”となった今、“家族で楽しめる番組”という発想自体が時代遅れなのかもしれないが、老若男女が同時に楽しめる番組を作るために重ねた苦労は、並大抵ではなかったはずだ。テレビマンの間では、こういった番組が終わることで、“いよいよテレビも終わり”という声さえ上がっていると、日刊サイゾー が報じている。

『ブラタモリ』も『ふしぎ発見』も今春終了、“まともな番組”が消えるテレビ界|日刊サイゾー 『ブラタモリ』も『ふしぎ発見』も今春終了、“まともな番組”が消えるテレビ界|日刊サイゾー

編集者:いまトピ編集部