【告発】起用取り止めを発表、「誠意が伝わらない」相次ぐ批判

3月19日、シンガーソングライター・星野源が所属するアミューズとJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントが、連名でコメントを発表。星野の関連作品のアートワークを手掛けてきたデザイナー・石塚俊氏の起用を「取り止める」と発表したという。
事の発端は、公開中の映画『すべての夜を思いだす』(2024)の清原惟監督によるSNS投稿だったという。清原監督は2日、自身のXに《明日から「すべての夜を思いだす」の公開が始まるユーロスペースで、性暴力に加担した疑いのある方が主演の映画を、上映するそうです》《「1%er 」を公開することを今一度考え直してほしいと思っています。》とポストし、同26日より公開予定だった坂口拓監督映画『1%er ワンパーセンター』の上映を考え直すよう訴えたが、これにあるXユーザーが《清原さんは勿論知らないのだろうけど、清原さんの映画のフライヤーをデザインしてる人は私が16歳の時妊娠して堕胎してそれを周囲に秘密にするよう強いて、私はその後精神病院に入院した》と、『すべての夜を思いだす』のグラフィックデザインを担当している石塚氏について告発。
これを受け石塚氏は15日、Xで《先般、ソーシャルメディア上でいただいた妊娠・中絶に関するご指摘は概ね間違いありません》と告発内容を概ね認めた上で、《私の未熟さにより、お相手を傷つけてしまったこと、十分な配慮ができなかったこと、そのような私の態度がこの種の問題の構造に無自覚に加担してしまう結果となったことを深くお詫び申し上げます》と謝罪。続けて《本来、お相手と私のプライベートな事項ではあるため、このような形でお伝えさせていただくことが遅れ、お相手や監督をはじめとした映画の関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことについても重ねてお詫びいたします。申し訳ありませんでした》とつづったとのこと
ネット上では、関係者に同情する声が上がると同時に、石塚氏の「この種の問題の構造に無自覚に加担」という一文などに「誠意が伝わらない」と批判が相次いでいる様子。
石塚氏は、宣伝美術をはじめ書籍装丁やディスプレイデザインを手掛けており、昨年には優秀な若手デザイナーに贈られる「JAGDA新人賞」を受賞。星野関連のアートワークは、2020年にステイホームソングとしてヒットした楽曲「うちで踊ろう」あたりが最初と思われるといい、星野は石塚氏のことを「天才」と評するなど太鼓判を押していたようで、今回の件にショックを受けている星野ファンも少なくないようだ。
日本の映画業界や芸能界での性加害告発が相次ぐ中、星野も巻き込まれる格好となった今回の騒動。一方の清原監督もフライヤーを差し替えるなど対応に追われており、影響は広がっているようだと「日刊サイゾー」が報じている。
編集者:いまトピ編集部