2024/4/22 13:03

「解雇しました」つぶれるのも時間の問題か

影

ラーメン店の倒産が大幅に増加したことが明らかになったといい、東京商工リサーチによると、2023年度(4月〜3月)のラーメン店倒産件数(負債1000万円以上)は63件で、前年度の2.7倍と急増。

「今年3月にも9件が倒産している。このペースだとラーメン店の倒産は過去最多を大幅更新することが予想されます」(グルメライター)

経済産業省の経済センサス活動調査(16年)で全国のラーメン店は約1万8000店だったが、現在は約2万4000店とされ、大幅に伸びているという。

「ラーメン店は日本の和食文化を代表する寿司屋より多くなっている。背景にはメディアで取り上げられれば、行列ができるラーメン店となり年商10億円も夢ではないとの実態があるから。しかも、場所によっては数百万円の設備投資で店が持てる。一発勝負で新規参入する者が続出しているんです」(ラーメン評論家)

ラーメン店は値段の安さから「景気に左右されない業種」といわれてきたが、20年1月からの世界的な新型コロナウイルス感染症流行で大きなダメージを受けたといい、東京下町で30年近くラーメン店を経営しているSさんは

「コロナ禍で客足が遠のいたため、従業員を解雇しました。家族経営で細々と生活してきたのにウクライナ侵攻も加わり、原材料費や光熱費が高騰した。もはや店がつぶれるのも時間の問題ですよ」

と語る。

ラーメンは国民食として定着しているが、

「他店との味や価格も比較されやすいうえ、『1000円の壁』に象徴されるプライシング(製品やサービスの価格を決めること)も重要になっている。コスト高をカバーする力=味や個性に魅力のないラーメン店の生き残りは難しい時代に入っていますね。その結果、倒産が増えているんです」(流通ジャーナリスト)

とのこと。

ラーメン店は「1000円の壁」を突破できるかと「週刊実話WEB」が報じている。

ラーメン店「倒産」急増の理由「原材料費」や「光熱費」高騰だけじゃない!?ラーメン店「倒産」急増の理由「原材料費」や「光熱費」高騰だけじゃない!?

編集者:いまトピ編集部