2024/4/29 13:27

『第3話』応援したいと思う『踊る大捜査線』のよう

花咲舞がAmazon

27日放送分の『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)は第3話。10年前のシーズン1、2で花咲を演じた杏から今田美桜にスイッチした今回のシーズン3ですが、すっかり見慣れました。

 特に今期は最初にその回のキーマンになる悪いおじさんをチラ見せしておいて、そのおじさんの悪事の発覚に帰結していくという倒叙型の話法を採用しているこのドラマですが、今回の悪いおじさんは矢柴俊博さん。前回の三宅弘城さんに続いて、1990年代の下北沢出身の役者さんです。あの時代の下北って、ホントに人材の宝庫だったんだなぁなんて遠い目をしてしまいます。

今回の悪いおじさんは、いつになくすごく悪いことをしていました。自らの借金のカタに浄水ベンチャーの若い経営者を差し出して、のうのうと出世をしている。策略や謀略だけでなく、ストレートに暴力によって苦しめられている経営者がいる。

 結果、おじさんは飛ばされて、反社のやつは刺されて一件落着となったわけですが、なんだかあんまり爽快とか痛快って感じではありませんでした。

 例によって銀行側は行員の不正を隠蔽するわけですが、ちょっとこれはさすがにひどくない? という印象だったんです。さすがに反省して総括せえよと。

 そういう印象を与えたのは、たぶん今田美桜のキャラクターだと思うんです。このドラマの前提として「銀行員は清濁併せ呑むもんだ」みたいな考え方があって、花咲舞はそれに反発する立場なわけですが、今田の花咲は杏の花咲より清濁併せ呑めなそうに見える。子どもじみてるし、人物としての幅を感じない。おじさんの悪事が悪質すぎて、今回はそういう新旧花咲の違いが感じられた回でした。

 杏の花咲もよかったけど、より共感して応援したいと思うのは今回のほうなんですよね。ドラマなんだし、これくらい極端なほうが愛されると思う。『踊る大捜査線』(フジテレビ系)の青島みたいに見えてくるんですよ。と日刊サイゾーは報じた。

『花咲舞が黙ってない』第3話 今田美桜が『踊る大捜査線』の青島みたいに見えてくる|日刊サイゾー 『花咲舞が黙ってない』第3話 今田美桜が『踊る大捜査線』の青島みたいに見えてくる|日刊サイゾー

編集者:いまトピ編集部