2024/5/10 16:20

『金曜ロードショー』あの名曲も消えてる…「残念な出来」「魅力は大幅にダウン」

涙

スタジオジブリの人気アニメ『耳をすませば』(1995年)の10年後を描いた、清野菜名と松坂桃李がW主演した実写映画『耳をすませば』(2022年)。朝焼けを見つめながら、将来を約束した中学生男女は一体どんな大人になったのか。5月10日(金)の夜9時から放映される『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で、雫と聖司との初恋の行方が明かされることになるという。

童話作家を目指す月島雫に清野菜名、イタリア留学中の天沢聖司に松坂桃李。さらに山田裕貴、内田理央、松本まりか、田中圭らが脇を固めているといい、人気キャストを揃えての実写化だけに、注目度の高い話題作だったが、宮崎駿監督がプロデュースし、近藤喜文監督のデビュー作となったアニメ版の興収が31.5億円だったのに対し、実写版は5億6000万円という寂しい結果に。

実写版『耳をすませば』はアニメ版からさらにアレンジされており、アニメ版の聖司はヴァイオリン職人になるためにイタリア留学を決めているが、実写版ではチェロ奏者に変えられているとのこと。地味なヴァイオリンづくりよりも、チェロ演奏のほうが映画的に盛り上がるだろうという判断からかもしれないが、中学生ながらヴァイオリン職人を目指すという聖司の変人ぶりが実写版からは感じられず、聖司の魅力は大幅にダウンしているという。

また、今や「昭和遺産」となった団地暮らしにプライドを持っていたアニメ版の雫だったが、そうしたこだわりもばっさりカット。「カントリー・ロード」の替え歌「コンクリートロード」を雫は自慢げに歌っていたものの、「カントリー・ロード」そのものが実写版からは消えており、代わりに雫が歌うのが、合唱コンクールでおなじみの「翼をください」。合唱コンクールが苦手だった人間には、しんどい選曲だという。

雫のお父さんは図書館の司書、お母さんは大学院に通っているため、慎ましい団地生活を少女時代の雫は送っていたが、実写版ではかなり大きめな一軒家暮らしとなり、アニメ版での生活臭はまったく感じさせず、細部のこだわりも実写版からはきれいさっぱりに消滅し、昔なじみの喫茶店のあった場所が整地化され、チェーン系のカフェに建て替えられたような侘しさが実写版からはすると「日刊サイゾー 」が報じている。

『耳をすませば』清野菜名、松坂桃李出演の実写版が放映 アニメ版を酷評され、激怒した宮崎駿監督|日刊サイゾー 『耳をすませば』清野菜名、松坂桃李出演の実写版が放映 アニメ版を酷評され、激怒した宮崎駿監督|日刊サイゾー

編集者:いまトピ編集部