『エナジードリンク+酒』、危険だった

栄養ドリンクの一種「エナジードリンク」を酒と一緒に飲むと、カフェインの過剰摂取による健康被害を誘発しかねないとして、農林水産省が異例の注意喚起を促している。
同省は次のように説明している。
【カフェインは、コーヒーやお茶のほか、エナジードリンクにも入っており、過剰摂取すると、めまい、震えなどが起こる可能性がある】
都内のアルコール専門外来医が補足する。
「アルコールとカフェインは、どちらも利尿作用を促進させ、脱水症状を発症するリスクが上昇します」
一般的に、カフェインの利尿作用は摂取してから30分〜2時間前後で最大となるそうだ。
「人によって異なりますが、その作用が消滅するのに大体2時間はかかります。中には8時間以上かかる人もいる。市販されている栄養ドリンクの多くは、疲れなどの滋養強壮や肉体疲労での栄養補給を目的にしていますが、酒との飲み合わせは要注意です」(同)
酒と同時に摂取するとヤバいのは、エナジードリンクだけじゃない。
「辛い食べ物や刺激物も、酒との飲み合わせは注意してください。血行促進効果が上がって、皮膚にじんましんや湿疹を引き起こすこともある。胃腸へのダメージから、嘔吐や下痢といった症状が出るケースも。酒に合わない食べ物があることを知っておくべきです」(同)
夏本番を迎えるとキンキンに冷えたビールがうまいが、これにも注意が必要だ。
「ビールと一緒にスイカやバナナなどの果物を食べる人もいますが、フルーツにはお酒と同じく利尿作用がある。カフェイン同様、同時に摂取すると、脱水症状を起こしやすいんです。体内の水分がより排出されやすくなって、アルコール中毒になる危険性もある」(管理栄養士)
さらに、プリン体が多く含まれているレバニラやレバー焼きなどは、足の指などに激痛が走る「痛風」発症リスクが高まる。
「ビールとレバーの組み合わせは避けた方がいい。ナッツ類はビタミンEなどの成分が含まれ、肝機能を助ける効果がありますが、カロリーが高めなので食べ過ぎると肥満になりやすい」(同)
酒の飲み過ぎが体によくないことは当たり前だが、「割りもの」や「つまみ」にも飲み合わせがよくないものがあることも肝に銘じておくべきだと週刊実話WEBが報じた。
編集者:いまトピ編集部