ケンタッキー、買収を発表
米投資ファンドのカーライル・グループは20日、ファストフードチェーン「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」を運営する日本KFCホールディングスを買収すると発表した。日本KFCの筆頭株主は三菱商事であり、カーライルは三菱商事の保有する日本KFC株式を買い取り完全子会社化する。この発表を受け、もし仮に三菱商事グループのジャパンファームから鶏肉の調達先が変わると、「オリジナルチキン」のクオリティが下がってしまうのではないかと懸念する声がSNS上であがっている。調達先が変わる可能性はあるのか。また、もし変わった場合、「オリジナルチキン」のクオリティに変化が生じる可能性はあるのか。専門家の見解を交えて追ってみたい。
このニュースを受けてSNS上で“ある懸念”が一部で広まっている。KFCのチキン商品はクオリティの高さに定評があり根強いファンを獲得しているが、KFCが三菱商事から離れることで、鶏肉の調達先が三菱商事グループのジャパンファームから他社に変更され、チキンの質が落ちてしまうのではないかという懸念だ。
では、もし仮に調達先が変わると、チキンの質が落ちる可能性はあるのだろうか。飲食プロデューサーで南インド料理専門店「エリックサウス」総料理長の稲田俊輔氏はいう。
「国産の鶏肉だけに限っていうと、私の感覚としては、かつてより品質の底上げがなされていると感じています。20年ほど前であれば、仕入れ先によっては時折、妙に臭みが強いものや肉質が水っぽいものが紛れていた記憶がありますが、現在ではそういうケースがほぼなくなりました。そういう意味では、鶏肉原料の仕入れ先変更自体は、特に大きなリスクではないのではないかと予想します」
と、ビジネスジャーナルが報じている。
編集者:いまトピ編集部