『特捜9』最終回、不満の声続出「視聴率も1桁に」
井ノ原快彦主演のテレビ朝日系ドラマ『特捜9 season7』の最終回が6月5日に放送され、ラストの展開が視聴者の間で物議を醸している。
※以下、『特捜9 season7』最終回のネタバレを含みます。
同ドラマは、警視庁捜査一課特別捜査班の主任・浅輪直樹(井ノ原)をはじめとした特捜班が難事件に挑む物語。“多様性”がテーマの『season7』では、犯罪における多様性や事件の背景にある人間ドラマが描かれた。
前回の続きとなる事件を描いた最終回。宝石店強盗、拳銃密売、連続ペット窃盗という3つの事件がすべてフェイク動画による冤罪であることに気づいた特捜班は、真犯人が新たに作成したと思しき犯行予告動画を調べるも、真犯人の手がかりは皆無だった。
他人の“顔”を利用してディープフェイク動画を作り、その顔を次々と脱ぎ捨てて犯罪を重ねていく真犯人だが、直樹の“顔”まで盗まれる事態が発生。特捜班が真犯人にたどり着けない中、直樹は新藤亮(山田裕貴)に警察庁警備局警備企画課への異動を告げる――。
終盤では、特捜班を抜けることとなった新藤が、「(特捜班に)いたいっすよ、できることならこのまま。でも、喜ばなきゃいけないっすよね」と異動を受け入れ、直樹が「もう行って来いよ。特捜班はお前の実家なんだから、いつだって帰ってこい」と温かく送り出すシーンが描かれた。
新藤は『season1』から出演しており、人気も高かったが、演じる山田が近年、主演級俳優にステップアップ。より番手の高い作品にスケジュールを優先するため、レギュラー降板に至ったと思われるが、ネット上では「新藤刑事の特捜班卒業は悲しいけど、最近の山田くんの活躍を見ると仕方ないよね」「新藤くんも『喜ばなきゃいけないっすよね』って言ってたし、役者としてはうれしい卒業だね」と惜しみつつも受け入れようとするドラマファンも目立つ。
一方、事件の真犯人が捕まらないまま『season7』が終了してしまったため、「え! 犯人捕まらないの? モヤモヤする」「事件を『season8』に引っ張るんだろうけど、1年も空いたら話忘れちゃうよ」と不満げな声も続出。
最終回まで犯人が捕まらなかったドラマといえば、昨年4月期で放送された木村拓哉主演『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)が思い出される。同作は、森山未來演じる犯人が最後まで野放し状態であったため、今回同様に視聴者の間で物議を醸していた。
なお、『season7』最終回の平均世帯視聴率は8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、個人は4.4%。同シリーズの最終回における平均世帯の最低は『season5』の10.2%であったため、最終回としては今回が初の1ケタとなってしまった。加えて、全話1ケタだったのも、『season7』がシリーズ初であった。
とはいえ、さわやかな作風と個性豊かな特捜班メンバーが人気の『特捜9』。山田の卒業で、今後どう変わっていくのか注目したい。と日刊サイゾーは報じた。
編集者:いまトピ編集部