米倉涼子、難病を公表「1ヶ月間寝たきり」
女優・米倉涼子が14日放送の『あさイチ』(NHK)に出演。2019年に発症した難病「脳脊髄液減少症」で、一時は引退も考えていたことを明かしたという。
脳脊髄液減少症は、脳と脊髄の周囲を満たしている髄液が漏れ、頭痛やめまい、倦怠感、首の痛み、耳鳴りなどの症状が現れる難病。
米倉が発症したのは、2019年にブロードウェイミュージカル『シカゴ』の練習中で、当初は「練習していても1曲終わると立ち上がれない。疲れちゃった、私、怠慢になっちゃったのかな。この作品が好きじゃなくなってきちゃったのかなと」と振り返り、貧血のような症状から始まり、激しい頭痛や倦怠感を感じるようになり「走るとかじゃなくてまっすぐ歩けなくて、壁に手をついて歩いたりとかするようになって」と次第に悪化し、エスカレーターを逆に歩いているような感覚にもなったという。
髄液の漏れをふさぐ治療を受けると、髄液が再びたまるまで最低2週間は安静にしなければいけないが、そんな中でもドラマの撮影を続け、「途中からベッドを用意してもらって、横になりながら」「『ドクターX』の場合は、オペのシーンなど下を向きながらだから、余計つらかったり」と語った。
さらに、脳脊髄液減少症とは違う、体が硬直するという症状にも見舞われ、「頑張れる、頑張れないという次元じゃなくって」と、2022年に『シカゴ』を降板する事態に。
一時は「引退することを覚悟してて。自分の思い通りに体が動かないのに、期待されることって元気でパワフルな女性の役が多いので、そういうものに自分のメンタルとかフィジカルな部分で応えられない」とも。
「ケアしてもらいながら撮影を進めていくっていうことに、本当に申し訳なくって。『大丈夫だよ』って言われても100%できないんじゃないかって思って。ちょっと(引退を)考えてましたね、この2年は」と明かしていたという。
その後、名医と出会って治療を受けたことで症状が回復。治療を受けて1ヶ月間寝たきりになった時期もあり、「歩けなくなっちゃって。声の音量も出ないし、滑舌も悪いし、目は開かないし、撮影を遅らせて頂いたんですけど。一時は現場から離れなきゃいけないなって思ったりしたんですけど、おかげさまで(医師に)本当に感謝してます」と話していたと「Sirabee」が報じている。
編集者:いまトピ編集部