2024/6/19 10:05

【閉店】18年歴史に幕を、サンドウィッチマン・伊達みきお(49)「俺の中で大ニュース」...閉店決定へ

伊達みきお

東京・池袋に出店している宮城県のアンテナショップ「宮城ふるさとプラザ」が来年2月に切れる賃貸借契約を更新せず、2024年度中に閉店することが決まった。県産品の販売や郷土料理の提供を通じ、2005年のオープン以来、同県のPRの役目を果たした18年を超す歴史に幕を下ろす。年間の支出は家賃など1億3000万円に上るのに対し、県が負担金として出店側から得る収入は1000万円にとどまり、毎年1億2000万円の支出過多になっているが、県は県産品の売り込み、情報発信などのメリットがあるとして存続させてきた。従来型の1店舗集中運営では社会情勢の変化にアジャストできないとして閉鎖の方針を固めた。
「昨年1月から存廃議論を重ねた県の「首都圏アンテナショップ在り方検討懇話会」が、新型コロナウイルス感染症に伴う外出自粛などで消費動向が多様化し、実店舗販売の限界が見えたとして、閉鎖の方向性を打ち出した。県によると、これからはオンライン販売のほか、OMO(オンラインとオフラインを融合させるマーケティング)にシフトするという。徳島県がコンビニエンスストア大手のローソンの商品棚を借りて県産品を販売する取り組みに見られるような「ショップ・イン・ショップ」も検討している。

宮城ふれあいプラザの運営を受託している宮城県物産振興協会によると、店舗のこれまでの売上は80億円。22年度も5億1000万円と、コロナ禍の一時的な落ち込みを乗り越え、コロナ前の水準に回復した。来店者も延べ1260万人に上り、22年度も63万人と好調だ。売上、来店者とも比較的順調に推移していることから、閉店を惜しむ声は少なくなく、仙台市出身のお笑いコンビのサンドウィッチマンの伊達みきおさん(49)も昨年12月のニッポン放送のラジオ番組で「俺の中では大ニュース。ショックだよ。オンラインで買えるからいいとか、そういうもんじゃない。天下の宮城がアンテナショップがないのは駄目ですよ」と訴えた。その上で「村井知事、聴いてるかな。誰もやんねえなら、俺やろうかな」と運営に名乗りを上げた。これを聞いた村井知事は「もしやっていただけたらすごいこと。お金以外の支援は全力でさせていただきたい」と返している。同協会も伊達さんの発言を「すごい応援」と歓迎。「後継の店舗を開設できないかと検討している」と運営継続の道を模索し、存続に向けて一縷(いちる)の望みが残されている。「自治体にとって、地元の郷土性を人々へアピールできるアンテナショップのような場所が都市部に『あったほうがよい』のは確かですが、自治体が県民から集めた税金を使ってまでやる必要があるのかというのは議論が必要でしょう。民間企業が主体的に取り組んだほうが、より合理的に行えるのではないでしょうか」(井門氏)と、ビジネスジャーナルが報じた。

宮城県、池袋「家賃1.3億円」アンテナショップ閉店…大赤字の費用対効果 | ビジネスジャーナル宮城県、池袋「家賃1.3億円」アンテナショップ閉店…大赤字の費用対効果 | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部