2024/6/28 18:14

【要注意】学校給食で3500人のうち126人「集団アレルギー」発症

びっくり

6月25日、山梨県富士吉田市の学校給食に「ビワ」が出された。これを食べた市内の小中学校の児童生徒3500人のうち126人が、のどの違和感など口腔アレルギー反応を訴えた。のどのかゆみや違和感、唇の腫れのほか、充血や腹痛、じんましんなどの全身症状が出た子供もいたという。

同じ給食メニューを食べた市内の保育園ではビワが提供されておらず、アレルギー症状を起こす園児がいなかったため、早々にビワアレルギーと判明した。この季節、道の駅で採れたてのビワが売られていたのに、最近はビワの産地直売を見かけなくなったと思ったら、ビワでアレルギーを起こす人は意外にも多いというのだ。

ビワでアレルギーを起こしやすいのは、3月から4月にヒノキ(カバノキ科)の花粉で花粉症を起こす人。カバノキ科の花粉とビワに含まれるタンパク質が似ており、ビワを口にすると、口の中や喉の粘膜がアレルギー反応を起こす。ヒノキ花粉症は最もメジャーなスギ花粉症の時期と重なっているため、ヒノキ花粉症を自覚していない人は少なくない。ヒノキ花粉の人は豆乳に含まれるタンパク質でもアレルギー反応を起こすため、要注意だ。

同じ原理で、スギ花粉症の人の中には確率は低いものの、夏野菜の代表たるトマトでアレルギーを起こす人がいる。

夏から秋にかけて発症するブタクサ花粉症の人、サクラの季節から半年近く症状が続くカモガヤ花粉症の人は、ウリ科のメロンやスイカの果物アレルギーを起こしやすい。お見舞いやお土産になにかと重宝するメロンだが、持参する前に先方のアレルギーの有無を確認しておいた方がいいかもしれない。
スギ花粉より早く、1月からアレルギー症状が出る人は、ハンノキやシラカンバの花粉症かもしれない。桃やリンゴのアレルギーを起こしやすいのだ。

自分が何の花粉症なのか気になる人は、アレルギー専門医がいるクリニックに相談してほしい。

ひと昔前は果物でアレルギーが出るなんて、思いもよらなかった。今回のビワ集団アレルギーは、子供たちに美味しい国産フルーツを味わってほしいという食育の一環で、不幸なアクシデントというしかない。
口腔アレルギーが判明し、生食のフルーツは食べられなくなっても、ジャムやゼリーなど加熱調理したものなら食べられることがあるとアサ芸プラスは報じた。

学校給食「ビワ」で集団アレルギー!意外と知らない「花粉症と果物アレルギー」の深~い関係 | アサ芸プラス学校給食「ビワ」で集団アレルギー!意外と知らない「花粉症と果物アレルギー」の深~い関係 | アサ芸プラス

編集者:いまトピ編集部