2024/7/16 12:06

第2話『ドラマ』謎の改変に「今のところおもしろいけど…」没入できるように作られていて好評

びっくり

あんまりここのところ、ドラマでも喫煙シーンが描かれることが少なくなっているわけですが、『降り積もれ孤独な死よ』(日本テレビ系)では、まあよく吸いますねタバコ。ぷかぷか吸ってます。

 それがぜんぜん気にならないので、このドラマは雰囲気作りに成功しているんだろうなと思うんですよね。画面のテイストとか、成田凌や黒木メイサが演じている刑事たちのキャラクター付けとか芝居とか、ちゃんとドラマの世界に没入できるように作られてる。

 このドラマは「リッカ」の謎を中心に展開していくようです。誰もが謎を抱え、謎に振り回されている。

 7年前、「リッカ」を巡る謎にどんな結論が与えられ、なぜ冴木は刑事を辞めたのか。その冴木の前に7年後に再び現れた「リッカ」のタトゥーを手首に入れた少女の正体は。

 リッカ、ドラマでは明かされていませんが、原作コミックでは「六花」と表記することがわかっています。

 十三という名前の男の家の地下室で13人が殺され、六花のマークを共有する6人が生き残っている。

 興味深いのは、現在原作コミックは7巻まで発売されていますが、この謎がまだ解き明かされていないのです。謎の途中でドラマが始まっている。原作には7年後のリッカ少女は登場しませんし、身柄を拘束された灰川の死に方や、生き残りの1人である神代(杢代和人)の設定にも改変が加えられています。

 つまりは、原作の配置を元にして、ドラマのためにオリジナルの謎が立ち上げられているということです。

 原作では「カルトと血と怨讐のホラーミステリー」といった感じの謎解きが進行中ですが、おそらくドラマ版は「虐待」をキーワードにシンプルでメッセージ性の高い方向で改変されると思われます。謎が主役ということは、主役の顔を見せずにドラマが進んでいくということです。かなりガチでド根性な作劇が行われています。

 ここまで、このドラマは独特の緊張感を描き出すことに成功しています。今のところおもしろいけど、おもしろいドラマかどうかは謎が明らかになって見ないとわからないのでレビューに困る作品です。あとはホントに、仕掛けられた謎のクオリティだけの勝負。楽しみですと日刊サイゾーは報じている。

『降り積もれ孤独な死よ』第2話 未完の原作コミックを改変して「謎」を主役に据えるド根性|日刊サイゾー 『降り積もれ孤独な死よ』第2話 未完の原作コミックを改変して「謎」を主役に据えるド根性|日刊サイゾー

編集者:いまトピ編集部