【夏ドラマ】期待はずれ『ドラマ3選』主人公が根暗、スベってる、爽快感も感動もない
7月に入り、夏ドラマが一斉にスタートしたが、すべてのドラマに目を通しているという某テレビ局の編成担当者が、期待ハズレだった夏ドラマを3作品挙げているという。
まず、松岡茉優主演で、田中みな実と滝沢カレンが共演している木10ドラマ『ギークス~警察署の変人たち~』(フジテレビ系)。
とある警察署を舞台に、松岡演じる主人公の鑑識官を中心とした3人の“女ギーク”が、井戸端会議で事件を解決していくという異色の刑事ドラマだが、前出の担当者は
「メインを女性3人にするのは古くからある手法で、ここ最近も『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日系)が高い評価を得た。3人だとキャラ分けしやすく、構成も作りやすいので名作が生まれる傾向にあります。ただ、『ギークス』はキャラ付けに失敗した印象で、松岡さん演じる主人公が根暗で一人好きというのが面白みに欠ける。田中さんや滝沢さんの役も魅力がなく、ドラマに深みがありません。事件解決のトリックなども稚拙で、刑事ドラマとしてもイマイチです」
と語る。
次に、水10ドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)の名前が。
人気脚本家の宮藤官九郎氏が23年ぶりにフジテレビのドラマを手掛け、小池栄子と仲野太賀がW主演する話題作。新宿・歌舞伎町にある「聖まごころ病院」を舞台に、“命の尊さ”を投げかける救急医療エンターテインメントだが…
「笑えながらも考えさせられる宮藤さんの脚本の良さを生かしきれていない。メディアで報道されている歌舞伎町のイメージをただなぞってドラマにしているようで取材不足を感じさせ、宮藤さんらしいコミカルな面白さは控えめ。小池さん演じる主人公のセリフが、岡山弁と英語のミックスという設定もスベっている印象です。命をテーマにしている割には医療シーンも雑で、面白みといえば、NHKの朝ドラ『虎に翼』と同じ出演者が6人もいることくらいでしょうか」
最後にピックアップしたのは、金9ドラマ『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)。
『ビリオン×スクール』は、日本を代表する会社の社長が身分を隠して高校教師になり、落ちこぼれの生徒を更生させていくストーリー。
「主演の山田涼介さんが初の教師役に挑む学園ドラマだが、生徒役に魅力のある俳優がいない。往年のヒットドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)や『GTO』(フジテレビ系)などは、旬の俳優が多く出演して人気を支えた。また、山田さんが演じる主人公が開発者で、自身が作ったお助けグッズでいろんな物事を解決するという設定のため、爽快感も感動もない。演出の瑠東東一郎さんは、『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)シリーズなどで評価が高いですが、今作では力を発揮できていないようですね」
3本ともフジテレビのドラマとなったが、月9ドラマ『海のはじまり』に力を入れすぎて、他の作品は手抜きになってしまったのだろうかと「週刊実話WEB」が報じている。
編集者:いまトピ編集部