2024/7/29 09:34

『ドラマ』活躍せず「楽しみになる」

山田涼介Amazon

お笑いさんだったころは、なんか暗い変なネタをする人だなぁという印象しかなかった元ピン芸人の我人祥太さんが脚本家として健筆をふるう『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)。これまで、貧困、イジメ、スクールカーストという学園ドラマの王道的なテーマに対し、ちゃんとこのドラマなりの回答を示しつつ「AI開発者のビリオネアが教師だったら」という設定を活かしたライトSFとしても楽しい作品になっていますが、今回のテーマは天才児の不登校。またまた王道ですね。

 あいもかわらず美しい山田涼介演じる加賀美センセの悲しい過去も明らかになりつつ、第4話。振り返りましょう。

このドラマの特徴として、加賀美が大金持ちであることと、AI開発者であることを利用して学内の問題を解決していくわけですが、前回、今回とAIガジェットについてはあんまり活躍しませんでした。

 というか、第2話のAIメガネがすごすぎたんですよね。イジメられっ子に、人の顔を自由に差し替えられるAIメガネをかけさせて、人を殴ってる人、殴られてる人、悪口を言ってる人の顔を全部そのイジメられっ子の顔に差し替えることで、それまで目を反らしてきた「人を傷つけること/人に傷つけられること」という現実を自覚させるという、SFの使い方としてとんでもなく理にかなったことをやってきた。あのシーンでもうこのドラマを信用しようと思っちゃったわけですが、前回と今回は活躍しなかった。

 ただ、今回出てきたAI光学迷彩の布はおそらく伏線になるのだと思います。簡単に言うと「透明人間になれる服」が作れるわけで、どんな感じで主題とからめてくるのか楽しみです。

 あと、山田涼介志田未来神木隆之介のからみは、『Q』世代じゃないけどやっぱニヤニヤしちゃったね。と日刊サイゾーは報じた。

『ビリオン×スクール』第4話 主人公のモチベーションコントロールが展開を生む|日刊サイゾー 『ビリオン×スクール』第4話 主人公のモチベーションコントロールが展開を生む|日刊サイゾー

編集者:いまトピ編集部