好感度が高い『24時間テレビ』決定に「救世主としての起用か」
8月31日~9月1日に日本テレビ系で放送される『24時間テレビ』の制作発表会見が7月16日に同局で行われ、お笑いタレント・やす子がチャリティーランナーを務めることが発表された。
『24時間テレビ』については近年、チャリティー番組をうたいながら出演者に高額ギャラが発生することへの疑問や「障がい者を利用した感動の押し売り」といった厳しい意見も一部視聴者から巻き起こっていた。
例年以上の逆風が予想される中、この日、お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也とフリーアナウンサーの羽鳥慎一アナ、同局の水卜麻美アナウンサーが総合司会を務めるほか、これまでのメインパーソナリティの廃止、毎年恒例のチャリティーマラソンのランナーとしてやす子が出演することなどが明らかになった。
「自衛隊出身で『はい~』などのフレーズで知られるやす子さんといえば、子どもから大人まで親しまれている人気タレント。今年5月には『週刊文春』(文藝春秋)で自衛官時代の後輩によるパワハラ告発を受けましたがほとんどノーダメージと言ってもいい状況で、改めてその好感度の高さが際立つ格好となりました。日テレサイドとしては、同局随一の好感度アナである水卜アナとともに、今年の『24時間テレビ』の“救世主”としての期待を込めてのチャリティーマラソンランナーへの起用でしょう」(前出のスポーツ紙の芸能担当記者)
「『24時間テレビ』のチャリティーマラソン企画ではこれまで数多くの人気若手芸人もランナーを務めてきましたが、正直な話、エド・はるみさんやブルゾンちえみさん、みやぞんさん、ガンバレルーヤのよしこさんなど番組出演以前に比べるとその活躍に陰りが見られたり、露出を減らすタレントも少なくないですからね。実際にスケジュールや体力面だけでなく、こうした前例を理由にオファーを断る芸人もいるようです」
チャリティーマラソン企画に関したこうした“現象”の背景を、バラエティー番組を手掛ける放送作家はこう分析する。
「やはり世間や視聴者に大きなインパクトを与えるぶん、タレントイメージとして『24時間テレビ』や『チャリティーマラソンランナー』といった印象が色濃く刻まれてしまう点は無視できないでしょう。タレントとしての知名度は間違いなくアップするでしょうけど、そもそも『チャリティーマラソンランナー』に選ばれている時点でそれなりの売れっ子なわけですし。近年は番組に対する批判的な見方やアンチも多く、頑張って激走したからといって、ひと昔前のようにその努力が必ずしも今後の芸能活動にプラスに働くとは限りません。まして、日頃は『感動』よりも『笑い』を求められる芸人ならばなおさらです」
日テレにとっては救世主となりそうなやす子だが、「チャリティーマラソンランナー」の“負の遺産”に苦しまないことを祈るばかりである。と日刊サイゾーは報じた。
編集者:いまトピ編集部