2024/8/5 18:29

『パリ五輪』邪魔でしかない「目立とうとしている」雰囲気...前に前に出てくる

NG

選手たちの活躍だけでなく、地上波中継での実況が話題になることも多いオリンピック。7月28日に行われたパリ五輪スケートボード女子ストリートでの地上波中継では、金メダルを獲得した吉沢恋がトリックを決めた際、「金メダルに恋した14歳」というフレーズが飛び出した。

この試合で実況を担当したのは、フジテレビの倉田大誠アナ。2021年の東京五輪でも同アナが同種目の実況を担当し、金メダルを獲得した西矢椛に対して「13歳、真夏の大冒険」と実況し、大きな話題となった。
2大会連続の日本選手による金メダル獲得に花を添えた形の倉田アナの“名フレーズ”だが、ネット上では〈前に前に出てくる実況アナなんか邪魔でしかないんだよねえ〉、〈うまいこと言ったろ感がすごくて興醒め〉など、手厳しい意見も少なくない。

「オリンピックでは、普段地上波ではあまり取り上げられない競技も中継しているということもあり、初心者向けの実況が必要となります。そういったなかで、競技の魅力を伝えるための“エンタメ性”のようなものが必要になってくるわけで、実況による名フレーズもまたそのひとつ。ただ、実況アナが“目立とうとしている”あるいは“爪痕を残そうとしている”雰囲気が出てしまうと、反感を買うこともあるでしょう。
今回は前大会に続いて、倉田アナとプロスケーターの瀬尻稜さんのコンビでの実況解説でしたが、スケートボードの競技的側面だけでなくカルチャー的側面にもしっかり触れていて、スケートボードの本質的な部分をしっかり伝えていたと思います。言うなれば“名フレーズ”がなくても、その魅力が十分に伝わっていたはずであり、そこは“余計なエンタメ性”になっていたのかもしれません」(スポーツライター)

今回のパリ五輪では、地上波やNHK BSでのテレビ中継だけでなく、NHKの特設サイトやTVerにおいて、オリンピック放送機構が提供する公式映像での無料配信が行われている。こちらは日本語による実況解説はなく、実況解説なし、もしくは英語での実況となっている。

NHKでは全競技が配信され、TVerでもNHKでテレビ中継された競技以外のほぼ全競技が配信されている。
「地上波的な実況のエンタメ性を避けるために、ネット配信で公式映像を見るという人も多いです。CMも入らないし、現地の様子をノーカットで中継しているので、隅から隅まで楽しみたいのであれば、公式映像のほうがいい。TVerでは一部、NHKは原則全ての公式映像の見逃し配信もあるので、後からでも存分に楽しめる。純粋にスポーツを楽しみたい人ほど、ネット配信に移行している現実もあるようです」(同)

ちなみに、NHKでテレビ中継された試合の見逃し配信は「NHKプラス」というサービスで実施されている。こちらを利用するには会員登録が必要だと日刊サイゾーは報じている。

パリ五輪“爪痕を残そうとしている”実況にうんざり? コアなスポーツファンはネット全競技配信に移行、加速する地上波離れ|日刊サイゾー パリ五輪“爪痕を残そうとしている”実況にうんざり? コアなスポーツファンはネット全競技配信に移行、加速する地上波離れ|日刊サイゾー

編集者:いまトピ編集部