かつては1500店舗超え『チェーン店』188店舗まで縮小...「店舗数激減」も、高クオリティでびっくり!
1938年に長野県松本市で創業した「養老乃瀧」。56年12月、神奈川県横浜市に第1号店を開店し、61年6月には養老商事株式会社(現・養老乃瀧株式会社)として法人化しました。
66年4月には東京都板橋区にフランチャイズ第1号店を出店し、72年には直営・フランチャイズで1,000店舗を展開。2002年度は1,563店舗まで拡大するなど隆盛を極め、居酒屋業界大手のひとつに成長を遂げます。
そして、02年2月に「だんまや水産」、08年12月に「一軒め酒場」といった新業態を開店。近年は19年4月に「つばめ食堂」、21年11月に「韓激」、22年2月に「唐揚げ専門店 からちき屋」がオープンしました。
このように、一見順調そうに見えますが、競合となる低価格居酒屋が増えたことからか、かつては1,500店舗を超えいていた「養老乃瀧」は、10年後の12年に706店舗まで減少。24年7月時点では188店舗まで縮小しています。
一方で、同社は社名の由来となった岐阜県養老町の食品企業などを支援するプロジェクト「あっぱれ!養老」をスタート。チェーンの60周年を迎えた10年ほど前から同町との関係が始まったといい、このほど、全国の食品バイヤーと同町産品をつなぐ商談会などを開催したと報じられています。
今回足を運んだのは、新宿西口店。昭和の面影が色濃く残る「思い出横丁」にあるからか、店の外観や内装まで「昔ながらの居酒屋」といった雰囲気です。
ちなみに、店を訪れたのは平日のお昼どき。1階のカウンター席ではお一人様のおじさまたちが数組、食事をされていました。
激安居酒屋がひしめく今、系列店にはコストパフォーマンス抜群の「一軒め酒場」もありますし、「養老乃瀧」を選ぶかというと微妙なところ。店の外観も渋いですし、店舗数がぐっと減り、店自体にあまり馴染みがない若い世代は、なかなか足が向かないかもしれません。
とはいえ、SNSを見ていると、フランチャイズ店はそれぞれの店舗ごとにメニューにオリジナリティがあるようで、ランチメニューを展開している店もある様子。玄人向けの居酒屋といえそうな「養老乃瀧」ですが、「そのへんにある店に飽きた」「新しい店を開拓したい」という人は、お近くの店舗に行ってみると、おいしい食事をお手頃価格で味わえるかもしれませんよ。
なお、「養老乃瀧」は開業初期に昼間は牛丼専門店として営業していたそうで、17年に当時の味を再現した「養老牛丼」がグランドメニューとして復活したとか。残念ながら、今回訪れた新宿西口店では提供されていなかったため、ほかの店舗に行った際に食べてみたいところですとサイゾーウーマンは報じている。
編集者:いまトピ編集部