2024/8/30 13:11

閉店ラッシュ『セリア』69店舗も退店、売上は過去最高を更新も…

セリア

ダイソー、キャンドゥに並ぶ三大100円ショップチェーンのセリアが、物価高の煽りを受けて一喜一憂している。売上は好調も利益が減少し、不採算店の整理が相次いでいるのだ。

セリアといえば、ほか100円ショップが100円以上の商品を展開する中、頑なに100円を維持する路線で知られている。また、店舗の外観や内装、取り扱い商品がおしゃれなことから、熱心なファンも多い。

しかし、今年に入ってから、セリアは閉店が相次いでいる。今年1月10日に東京都のイオンモール甲府昭和店を皮切りに、大阪府のダイエー四条畷店、岐阜県の大垣バイパス店と、地方を中心に閉店。

「セリアが5月に公開した2024年3月期の決算説明会資料によると、昨年の直営店出店数は133と、前年より1店舗増えたのみ。一方、退店は69で前年から26も増えており、決算資料でも『不採算店整理を推進』とはっきり明記されています」(株式トレーダー)

2月以降も岩手県のイオンタウン北上店、滋賀県の近江八幡鷹飼店、富山県のイオンタウン上飯野店などが店を閉めた。8月25日には、大阪府のイオンモール大日店も閉店している。

一方、売上そのものは悪くなく、それどころか過去最高を更新している。

「資料を読み込むと、売上高は約2230億円で過去最高を更新。問題は純利益で、前年比28.3%減の2023年3月期決算から、2024年3月期はさらに4.2%落とし、約98億円でした」(同)

売上は順調だが、利益がなぜか減っていく…。このカラクリは、燃料費や人件費の高騰にあるという。

現在、日本は物価高騰に見舞われており、土地、燃料、食料品と、あらゆるものが値上がりしている。燃料は輸送コストという形で価格転嫁され、さらに人件費が上がれば、薄利多売の100円均一が苦境に陥ることなど想像に難くない。

この時代でも価格据え置きで頑張る企業は応援したいところだと週刊実話WEBは報じている。

100円ショップ・セリア不採算店整理で閉店ラッシュ 売上は過去最高を更新も仕入れコスト増大/サマリー|週刊実話WEB100円ショップ・セリア不採算店整理で閉店ラッシュ 売上は過去最高を更新も仕入れコスト増大/サマリー|週刊実話WEB

編集者:いまトピ編集部