2024/9/17 13:17

ブームで席巻も…『倒産』過去最多を更新、年間200件台も「8月までに139件、年間最多だった2019年(166件)を大きく上回る勢い」

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9月3日に帝国データバンクが「美容室の倒産動向2024年1〜8月」を発表し、美容室の淘汰が加速していることが明らかになったという。

今年発生した美容業(美容室)の倒産は、8月までに139件、2023年の同期間に比べて約1.5倍、年間で最多だった2019年(166件)を大きく上回る勢いで推移。これに経済アナリストは

「このペースでいくと、通年の倒産件数は過去最多を大幅に更新し、初めて年間200件台に達する勢いです。新規の開店が増えたことによる店舗間競争の激化に加え、円安や原材料高の影響でシャンプーをはじめとした美容資材が高騰、スタイリストなどの人件費の上昇が背景にある」

と語る。

この状況に、単純な値上げで対処できないのが最近の美容業界だといい、値上げをしても利益が「不変・減少」となったケースが8割を占める(日本政策金融公庫調べ)など、施術費用の引き上げが難航し、不安定な経営が続いている美容室も少なくないとのこと。

一方で、現在も美容師を目指す人は増加傾向にあるといい、2022年度の厚生労働省「衛生行政報告例」によると、美容室と美容師はいずれも過去10年で最大の増加幅に。

しかし、裏を返せば少子高齢化で市場が縮小しているにもかかわらず、美容師が増えるという悪循環であり、カリスマ美容師ブームなど、かつて美容業界は世間を席巻したが、昨今の業界を襲う難局を乗り越えるのは少々難しそうだと「週刊実話WEB」が報じている。

美容室の倒産件数が過去最多を更新する見通し 市場縮小にもかかわらず美容師が増える“悪循環”/サマリー|週刊実話WEB美容室の倒産件数が過去最多を更新する見通し 市場縮小にもかかわらず美容師が増える“悪循環”/サマリー|週刊実話WEB

編集者:いまトピ編集部