新事務所設立を発表「次世代の役者達に何か残していけたら…」
9月5日、日笠陽子が事務所声優事務所「i.nari(いなり)」の設立を発表した。ネット上のアニメ・声優ファンからは期待の声が寄せられている中、声優業界関係者から、同事務所について今後注目すべきポイントを聞いた。
2007年10月期放送のアニメ『スケッチブック 〜full color’s〜』(テレビ東京系)の根岸みなも役で声優デビューした日笠は、アニメ『けいおん!』シリーズ(TBS系)の秋山澪役、『キングダム』シリーズ(NHK総合)の羌カイ役などで知られるほか、『けいおん!』をはじめとする多くの作品でキャラクターソングを歌うなど、アーティストとしても活動。
そんな彼女は、昨年1月、デビュー時からの所属先である「アイムエンタープライズ」を退所し、以降はフリーで活動していたが、9月5日、自身のインスタグラムで「i.nari(いなり)」の設立を発表。
「声優としては今後i.nariに所属することになります」(原文ママ、以下同)とし、「この業界の方や先輩からもらった気持ちや知識や恩を業界全体に返していけるように。そして、次世代の役者達に何か残していけたら良いなと思います」と決意を表明した。
続けて、「より良い作品、お芝居演技、宣伝や制作、関わる全ての人を含めてエンタメであり、世界にも届くもの作りを業界全体で手を繋いでいけることが夢のひとつ」と意気込みながら、「私はファンの皆の応援が何よりの励みで今まで頑張ってきました。これからも皆の力を借りたいです」とメッセージを送った。
ネット上では、「事務所立ち上げおめでとうございます」と祝福の声はもちろん、「あの人の人柄と人望なら良い事務所になりそう」「しっかりとした土台を築いて次々と優秀な声優が育ちそう」などと、期待の声も寄せられているが、実際、業界内で日笠はどのように評価されているのだろうか。
「日笠は安定した芝居ができて、人当たりも良い。アイドル歌手として売り出されていた時代もありつつ、それに甘んじず演技の技術を磨いてきた人です。最近では10月からスタートする『ドラゴンボール』シリーズの完全新作『ドラゴンボールDAIMA』(フジテレビ系)の主要キャストを演じることが発表されました。こうした人気タイトルで役を勝ち取れるのは、実力が認められているからこそでしょう」(制作会社関係者)
また、所属者以外にも、今後、養成所を開講するか否かも注目すべき点だという。
「事務所直結の養成所を立ち上げると、生徒の授業料などまとまったお金が入り、それが事務所の“軍資金”にもなります。森川智之の『アクセルワン』、浪川大輔の『ステイラック』は、養成所ビジネスが成功し、経営も軌道に乗っている事務所のいい例でしょう。養成所を持つかどうかで、事務所の将来も変わってくるかと思います」(同)
日笠の「i.nari」がどんな事務所になっていくか、今後の動向に注目だと、サイゾーウーマンが報じた。
編集者:いまトピ編集部