『ポケモン』声明を発表「一切の許諾を行っていない」
Amazon任天堂は9月19日、ゲーム開発会社であるポケットペア(東京・品川)に対し、特許権の侵害を理由に東京地方裁判所へ訴訟を提起したと発表した。この訴訟は、株式会社ポケモン(東京・港)との共同提訴であり、9月18日に行われたもの。問題となっているのは、ポケットペアが開発・販売するゲーム『パルワールド』が複数の特許権を侵害しているとされており、任天堂とポケモンは侵害行為の差し止めと損害賠償を求めている。
『パルワールド』は、ポケットペアが開発したゲームで、2024年1月19日にXbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)向けにアーリーアクセス版としてリリースされた。
このゲームは、不思議な生き物「パル」が暮らす広大な世界を舞台としたオープンワールドサバイバルゲームで、最大32人が同時に参加できるマルチプレイヤーモードを備えている。また、プレイヤーは「パル」と呼ばれるキャラクターを育てたり、共に冒険することができる。
しかしながら、ゲームの中に登場する「パル」のデザインが、他のゲームに登場するキャラクターと似ていると感じるユーザーも多く、その中でも特に人気ゲームシリーズである「ポケットモンスター(ポケモン)」との類似性が指摘されてきた。今回の訴訟は、この類似性に関する指摘を超え、特許権に焦点が当てられている。
株式会社ポケモンは、1月25日に自社のウェブサイトで「他社ゲームに関するお問い合わせについて」という声明を発表し、ユーザーから『パルワールド』がポケモンに似ているという指摘が寄せられていることを認めたが、そのゲームに対して一切の許諾を行っていないことを明確にしたと、デイリーニュースオンラインが報じた。
編集者:いまトピ編集部