「2人の仲を認めざるを得ない」ついに
イチローと松井秀喜…平成の野球ファンなら誰しもがその功績を認める二大ヒーローであり、当人同士も互いにリスペクトを表しているが、その反面、野球ファンは何かにつけて両者を比べてきたという。
「イチローはドラフト4位で当時不人気だったオリックス、松井は甲子園のスターで巨人のドラフト1位と、互いに全く違った環境で入団。イチローはアベレージヒッター、松井は球界一のスラッガーとタイプも異なりますが、歳が1つ違いであることから、どちらが凄いかという論争が絶えませんでした」(野球ジャーナリスト)
特に、野球世界大会のWBC以降、論争は激しさを増すことに。
「イチローは2006年、2009年と侍ジャパンとしてチームを牽引しましたが、松井は様々な理由から、日本代表に参加することはありませんでした。これは多くの物議も醸した一方、メジャーではワールドシリーズ制覇にシリーズMVPまで獲得し、違った形で世界一を獲得しています」(同)
論争はネットの枠を飛び越し、2010年には『イチローVS松井秀喜~相容れぬ2人の生き様~』(小学館)なる新書が上梓されるなど、互いにライバル視し合っていることは半ば事実かのように指摘されていたが、そんな邪推する野球ファンも、ついに2人の仲を認めざるを得ない時が来たとのこと。
9月23日、イチローが率いるアマチュアチーム・KOBE CHIBENのイチロー選抜と、高校野球女子選抜の記念試合が東京ドームで行われ、イチローは先発として女子選抜相手と対峙したほか、この日のために松井と松坂大輔という平成のスター選手をチームにスカウト。
そして試合後には、自ら誘った松井に関して、メディアに「あんなに明るい男とは思わなかった」「すごく明るくて空気が良くて、松井ファンが多いのもよく理解できる」と語り、最後は「嫌いになる理由がない」と絶賛していたという。
歴史的ともいえるこの松井評に《どっちのアンチも無駄なことしてた》《イチマツ論争も終焉やね》といった声が相次いでおり、誰が言い始めたか、遺恨がデマだったと判明し、喜びをあらわにしているようだ。
「若い一時期は意識もしていたでしょうが、もともと2人は互いをリスペクトし合っていました。イチローと松井、どちらが日本人野手メジャーリーガーとして優れているかという論争は、アンチが勝手に始めたことが大きくなっていっただけと断言していいでしょう」(スポーツ紙記者)
また《大谷が出てきてから論争なくなった》《イチマツ論争なんて大谷の前じゃ目糞鼻糞でしかない》《20年くらい論争してたけど大谷とイベントのおかげで完全終結》など、大谷翔平の影響を指摘する者も多いようで、松井が持っていた日本人メジャーリーガーの最多HR記録を更新し、イチローが持っている日本人メジャーリーガーの最多盗塁記録を共に更新しようとしている大谷の前では、議論にならないと感じられたようだと「週刊実話WEB」が報じている。
編集者:いまトピ編集部