加藤、引退を発表
今季限りでの現役引退を発表した中日・加藤翔平が「憤激モード」に入っている。その心境は〈引退試合についてのお知らせ〉と題するインスタグラムの文章に見て取れる。9月29日にナゴヤ球場で行われる2軍のオリックス戦で、引退スピーチを行うというのだが…。
〈確定している事として告知出来るのはセレモニーやスピーチ等をするのは29日ナゴヤ球場のオリックス戦になると思います。と言う事だけです。10月4日バンテリンドームでの試合出場やセレモニー等はまだ球団判断となっています。わかり次第またご報告します〉
問題はこのあとの記述だ。「球団判断」となっている、DeNA戦でのセレモニーについて、
〈様々な反応やご意見もあると思いますし、僕自身も思うところはあります。球団代表とも話をさせて頂きましたが、1番は生え抜きの選手では無いから…ということは凄く実感しました〉
不満と悲哀を露わにしたのである。
加藤は2012年のドラフトで、ロッテから4位指名を受けて入団。史上初の新人野手によるプロ初打席初球初本塁打を放ち、華々しいデビューを飾った。ロッテでは一時、主力として活躍したものの、徐々に出場機会を失い、2021年6月に加藤匠馬とのトレードで中日ドラゴンズに移籍した。
昨年は代打や守備固めとして59試合に出場し、打率こそ2割2分5厘に終わるも、ディフェンス面でチームを支えた。プロ通算12年のうち、中日に在籍したのはわずか3年。本拠地での最後の試合出場やセレモニーが球団判断になっていることについて、「生え抜き」選手ではないことが理由だと考えたのである。
加藤のセレモニーおねだり発言に、中日ファンからは賛否あるが、中日は過去にも引退セレモニーでトラブルを起こしている。2022年に引退を発表した生え抜きの平田良介は、
「球団から『盛大なセレモニーはできない』と言われた。自分の17年の野球人生の最後としては違うのかな、と感じた」
この発言が火種となって、騒動に発展。その後、平田は自身の発言を謝罪して、最終的にバンテリンドームで引退セレモニーが行われたが、球団が最初から平田に敬意を表していれば、ゴタゴタすることはなかっただろうとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部