22年目『番組』視聴率は「全盛期の3分の1に激減」それでも打ち切りにはできない理由
「アメトーーク!」(テレビ朝日系)がいよいよ賞味期限を迎えている。2003年4月の開始から21年、かつては「ひな壇芸人」から「家電芸人」「人見知り芸人」「中学の時イケてないグループに属していた芸人」と、次々と芸人への新しいスポットライトの当て方を提案してきた。
2008年6月19日にオンエアされた「家電芸人」の回はなんと、世帯15.2%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)を記録。スタジオの盛り上がりから、翌週日も同じ家「電芸人」を放送し、こちらも12.3%と高視聴率だった。その後も午後11時台とは思えない視聴率をマーク。「アメトーーク!」で注目されれば売れる、というジンクスも生まれた。博多大吉やサバンナ・高橋茂雄などはその好例だろう。
だが今や、その視聴率は壊滅的だという。
「世帯視聴率は4~5%と、全盛期の3分の1に激減。個人視聴率も毎週2%台です。『くくり』も枯渇ぎみで、完全に飽きられている。不定期放送の3時間スペシャルでは『運動神経悪い芸人』『踊りたくない芸人』といったコンテンツが毎回のように放送されていますが、一時期ほどの爆発的な盛り上がりは見られません」(放送作家)
それでも打ち切りにはできない理由があるという。放送作家が続ける。
「腐っても『アメトーーク!』といいますか、まだテレビ朝日の代表番組としての印象が強いからです。毎週の『くくり』は芸人からの発信や、スタッフによる企画会議から提案されたものだけではなく、テレビ朝日で放送するアニメや配給映画の宣伝のため、関係各所から売り込まれることもあるのです。
つい最近放送されたのは、大人気サッカー漫画『ブルーロック』を特集した『ブルーロック芸人』。もともと天津の天津飯太郎(旧・向清太朗)の売り込みによって実現したそうですが、これも10月5日から第2期が放送されることを見越して採用したもの。つまり局にとっては『案件』なわけです。それに、DVDの売り上げも無視できない。番組自体が死に体でも、そうした周辺の事情から、ズルズルと続いているのだと…」
最終回が訪れた際には、宮迫博之との共演を実現させてはどうかとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部