2024/10/6 21:00

2日発表『ファミマ』約2000店のイートインを廃止

ファミリーマート

ファミリーマートが一部の店舗に設置しているイートインスペースを改装して、衣料品や日用品の販売スペースに変更すると発表し、大きな話題になっている。SNS上では賛否両論が飛び交っており、コンビニにイートインは必要なのか、不要なのか、さまざまな見解が見られる。そこで専門家の見解を交え、コンビニのイートインの役割についてさぐってみた。

 ファミリーマートは10月2日、全国約7000店に設置しているイートインスペースを、約2000店について今年度中に商品売り場へと順次変更すると発表。他の店舗については、先行して実施する店舗の効果を検証してから判断するという。

 報道を受けてSNS上では、「めっちゃ使ってるから無くなると困る」「仕事の昼休みに食べる場所がなくなるのは死活問題」など、なくしてほしくないという声が続出。一方で、「まったく使わないから気にならない」「一度も使ったことない」「小学生ぐらいの子どものたまり場になってるから早くなくしてほしい」といった声も少なくない。実際に、あるインターネットサイトの調査では「利用したことがない」「ほとんど利用しない」を合わせた回答が8割を超えており、利用しない人が多数派の可能性はある。それでも、ほかに飲食できるスペースが少ないエリアでは、重宝している人もいるのは確かだろう。


ファミマがイートインを削減する理由
 コンビニにおいてイートインはどれほど重要な役割を占めているのだろうか。イートインがある場合とない場合で、弁当や飲食料品の売り上げに影響はあるのだろうか。流通アナリストの中井彰人氏に話を聞いた。

――ファミリーマートがイートインを削減するということは、売り上げに貢献しない、もしくは運営にとってマイナスであると判断しているのでしょうか。

「マイナスということはないと思いますが、少なくともイートインのスペースには商品を置いていないので、そこから立つ売り上げはゼロです。そのスペースで飲食される商品はほかの売場で販売されているわけですが、『イートインスペースがあるから売れている』とは確認できません。おそらくコンビニも検証はできていないと思います。『ここで食べるスペースがあるから弁当を買おう』という購入意欲を促進する可能性はもちろんありますが、反対に『イートインスペースがないから買うのをやめよう』となるかどうかはわかりません」

「コンビニ側が気にしているのは、食品以外で売れる商品を置けないかという点でしょう。その点でファミマは、売れる衣料品や雑貨があるので、表立ってイートインを雑貨などの棚に変更する、と公言できるわけです」

 イートインスペースを雑貨等の棚に変更し、売り上げが上がるようであれば、ほかの店舗にも順次変更していくであろうし、競合のチェーンでも追随する動きは出てくるだろう。
と、ビジネスジャーナルは報じた。

ファミマ、2千店イートイン廃止の密かな狙い…複雑な「コンビニ壁際」事情 | ビジネスジャーナルファミマ、2千店イートイン廃止の密かな狙い…複雑な「コンビニ壁際」事情 | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部