2024/10/7 17:15

Netflix(ネットフリックス)有料会員数は世界で2億7765万人、ギャラは「地上波の5倍くらい」も「突然の解雇が日常的に行われている」

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2022年11月の広告つきプランの提供開始を契機に会員数が再び上昇気流に乗り、今年6月末の有料会員数は世界で2億7765万人に上るNetflix(ネットフリックス)。現在、日本の月額料金は「広告つきスタンダード」が790円、「スタンダード」が1490円、「プレミアム」が1980円だという。

ネットフリックスといえば多額の制作費をかけることが知られているといい、先月には『極悪女王』の企画・脚本・プロデュースを務めた元放送作家の鈴木おさむ氏がテレビ番組で、ネットフリックスの脚本料について「地上波の5倍くらい」と明かし注目されたとのこと。

「キー局のプライムタイムの連続テレビドラマで脚本家に支払われるギャラは、一部のビッグネームの脚本家を除くと1クールで100万円くらいというのが相場で、それより安いケースもあります。全10話を2~3人で分担する場合は1人当たりの金額はこれを按分するかたちになります。脚本家に限らず演出や照明、カメラマン、助監督などすべてのスタッフもギャラは地上波のテレビドラマの数倍。ドラマや映画の制作スタッフは大半がフリーランスか制作会社の人なので、ギャラが高い動画配信会社の仕事のほうを好んでやるようになるのは当然です」(テレビ制作会社関係者)

その一方で、

「ネットフリックスはキー局の人間に限らず、採用活動として日頃から常に異業種の人材も含めて優秀な人材へのコンタクトを行っています。映像関連業界、金融業界やIT業界からの転職組も多いです。ユーザの利用状況から収集した膨大なデータを分析してコンテンツ展開に活用することで成長してきた会社なので、実態としてはITのエンジニア集団という顔を持っています。データを重視する経営スタイルのため、作品にもよりますが、企画・制作が進行している途中でもクリエイターを降板させて他の人にすげ替えるということもあります。一定の成果を求めるという点は非常にシビアです。

 また、ネットフリックスには各分野で最も優秀な人材を雇用しなければならないというルールがあるため、突然の解雇が日常的に行われています。社員の平均勤続年数はものすごく短いですが、外資系企業出身者であれば短期間での転職を繰り返すことに慣れているので、抵抗はないでしょう」(動画配信会社関係者)

とも。

「最高の人材だけで組織を構成する少数精鋭主義を徹底し、最高と認められなくなった社員は即クビ。その代わり待遇は業界最高水準を提示し、出張・経費・休暇などすべて本人に任せられる。問われるのは結果だけで、業務遂行においても上司の承認を得るプロセスは不要、自己判断と自己責任が貫徹されているという。過去には資金繰りに窮した際、有能な社員80人のみを残して、その他の人材を解雇し、その割合は全社員の3割に及んだものの、結果的に会社全体での仕事の質が高まり業務のスピードも上がったというエピソードは有名だ」(23年7月30日付当サイト記事より)

「ビジネスジャーナル」が報じている。

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編集者:いまトピ編集部