画面いっぱいの異変にゾッ…その正体は「みんなのトラウマ」だった
90年代前半、大きなブームを巻き起こしたゲームハードがスーパーファミコン(以下、SFC)。発売から30年以上経過した今なお根強いファンが多く、現在では「レトロゲーム」としての人気を確立している。
以前X上では、ハードオフにて購入したSFCを起動した際、画面に表示された内容に疑問の声が寄せられていたのだ。
ことの発端は、Xユーザー・Kaede_salesさんが投稿した1件のポスト。
「今日ハードオフで買ったスーパーファミコン本体。何かがおかしい」と、意味深な文章の綴られた投稿には、カセットを入れたSFC本体の写った写真が添えられている。しかし、モニタ画面を見て驚き…。
そこには、我々が見てきたゲーム画面とは程遠い「警告 ビデオゲームのコピーは法律で禁じられています。詳しくは取扱説明書を参照してください」というメッセージが表示されていたのだ。
Xユーザーからは「初めて見た…」「この時代から、海賊版の対策処理があったのか」「こんな画面が出てくることあるんだ」「これ知らなかった」など、驚きの声が相次いでいる。
中には「端子の接触不良だっけ?」「小さい頃これに遭遇して、トラウマになってる…」「ドンキー2してる時にこれ出て、警察に捕まると思って震えて眠れなかった」といった具合に、事情を知っていると思しき人物のリプライも見受けられた。
違法入手したソフトが正常にプレイできないよう企業側が仕込んだ、通称「割れ対策」というコピープロテクトが存在する。
現在では「ゲームが起動しない」「特定場面でフリーズする」といったほか、「同じ場面でループする」などユニークなパターンが存在するため、そうした動画を見て「割れ対策」(および「割れ」という概念)を知った読者も少なくないだろう。
だが、言わば「割れ対策」の黎明期にあったSFC時代においてはより直接的な、異変が起きていると即座に分かる「警告」画面が表示されたのだ。さらに、なぜかこの画面はルールを破った場合だけでなく、ソフト側の「端子」が問題となって発生するケースも確認されている。
そのため幼い時分、何も悪いことをしていないのに、ゲームを起動したら謎の「警告」が表示され、トラウマになった…というプレイヤーも少なからず存在するのだ。日本語だけでなく、英語でも警告が表示されている辺りも「何かとんでもないことをしてしまったんだ…」と、不安を掻き立てる要素と言えるだろう。
今回の事象について、中古ゲームのプロでもあるハードオフ担当者は「カセットの接触が原因と考えられておりますが、滅多に起きない現象のため、社内でも詳しいことは分かっていないのが現状でございます」と前置き。
その上で、「カセットを奥までしっかり差し込む、接触面を掃除する、など接触の改善が解決方法となります」と、遭遇時の対応について解説してくれたとSirabeeは報じている。
編集者:いまトピ編集部