2024/10/12 13:31

佐々木朗希(22)、メジャー容認へ

佐々木朗希Amazon

入団5年目を迎える昨オフ、千葉ロッテの佐々木朗希(22)はポスティングシステム(PS)を使ったメジャー移籍を訴え、12球団で唯一の未更改選手となった。

契約を交わしたのは、今年1月26日。代理人(弁護士)を通じて交渉し、その際にメジャー移籍について言質を取ったという。

「統一契約書とは別に、サイドレター(付帯契約)を交わし、具体的なPS容認の条件を明記した。前年と同額の年俸8000万円には一切異を唱えなかったようです」(ロッテ担当記者)

佐々木は10月1日の楽天戦で自身初の10勝を挙げ、チームの3位を確定させた。これで、PS移籍の条件をダブルクリアしたようだ。

米メディアによると、移籍先はドジャース。代理人が山本由伸(26)と同じワッサーマン事務所のジョエル・ウルフ氏で、佐々木を囲い込み、他球団がひっくり返すのは困難な状況だと報じられている。

背景にあるのが「25歳ルール」。これは、MLBと25歳未満の外国人選手の契約は最大500万ドル(約7億1000万円)という取り決めだ。

大谷も、このルールのおかげで2億7000万円あった日本ハム時代の年俸を、エンゼルスでは6000万円に減らして海を渡った。
それでも日本ハムには、譲渡金として約22億4000万円が入ったからまだいい。

当然、年俸8000万円の佐々木は大谷以下の契約となり、ロッテへの譲渡金は最高でも100万ドル(約1億4800万円)となる。MLBの労使交渉で、その後ルールが下方修正されたからだ。

一方で、25歳を待って海を渡った3歳年上の山本由伸は、昨年12月にドジャースと投手史上最高額の12年3億2500万ドル(約481億円)で契約。オリックスにも約72億円の譲渡金が入った。

「入団契約金さえ回収できない状況の中で、ロッテが佐々木のPS移籍を容認したのは、ドジャースなら譲渡金を穴埋めできる、と佐々木サイドが提案したからです。CMスポンサー料の一部がロッテ球団に入るように調整する裏技です」(スポーツ紙デスク)

佐々木は、大船渡高校(岩手)時代に高校最速記録の163キロをマークした「怪物」。ロッテ入団3年目の2022年4月10日のオリックス戦で、28年ぶり(1994年の巨人・槙原寛己以来)史上16人目となる完全試合を達成した。

「世界記録となる13者連続、プロ野球タイの1試合19奪三振のおまけ付きでした。この時点で、MLB各球団は『山本由伸よりポテンシャルが上。年齢的にも伸びしろが大』と評価したのです」(同)

「生い立ち」もスター性が抜群。11年3月11日の東日本大震災で被災。津波で父(当時37歳)と祖父母を亡くし、実家も流された。陸前高田市の小学3年のときだ。

母親の陽子さんが一生懸命に3兄弟(朗希は次男)を育て、佐々木を世界屈指の投手に育てた浪花節は米国でも広く伝わるはず。

大リーグ選手となれば、日本企業のCMも殺到し、第2の大谷翔平になるのは確実だ。

ところが、大谷の活躍でMLBを取り巻く広告環境が大きく変化した。広告主の要望がヤンキースへ移行しているのだ。

「ドジャース・佐々木」の広告需要を後押ししていたのは28年ロス五輪だった。

しかし、最高位スポンサーのトヨタ自動車、パナソニック、ブリヂストンが国際オリンピック委員会(IOC)との契約から相次いで撤退。しかも、大谷およびドジャース球団への日本企業のCMが爆発的に増え、“業種かぶり”も生じている。

「ドジャースは、五輪撤退のトヨタやパナソニックのスポンサーマネーを期待していたが、今年6月にホンダとソニーが共同出資する電気自動車メーカーと契約した。TOYO TIREが既存スポンサーであるため、ブリヂストンも拾えない。そこに割って入ったのが東海岸のヤンキースであり、佐々木陣営」(MLBアナリスト)

ヤンキースは、かつて松井秀喜氏やイチロー氏、黒田博樹氏を獲得して日本のMLB人気を独占したが、現在はその座をドジャースに奪われている。

「今年、米国外のMLB視聴者は32%増えたが、ドジャースの大谷と山本、パドレスのダルビッシュ有と松井裕樹など西海岸の選手の活躍が大きい。いずれもヤンキースが獲り逃した選手で、『佐々木だけは獲得する』と躍起になっている」(同)

ヤ軍には、今季ア・リーグの2冠王(58本塁打、144打点)で野球専門誌によるシーズンMVPに選出されたアーロン・ジャッジがいる。

ナ・リーグ2冠の大谷(54本塁打、130打点)の成績も人気も上回るジャッジと佐々木がジョイントすれば、スポンサーもついてくるというわけだ。

こうしたスポンサーマネーを使った佐々木のメジャー挑戦の絵を描いたのは、電通関係者と母親・陽子さんといわれている。

都内に佐々木の個人マネジメント会社を設立したが、現在は決別。本店を岩手県内に移し、陽子さんが運営しているという。

「移籍先をドジャースからヤンキースに切り替えたのが原因でしょう。代理店は電通に変わりないが、自身の会社をハウスエージェンシーにすることで仲介料が可能となる。その分さまざまな収益ロスを補う狙いではないか」(広告代理店関係者)

さっそく、ドジャースにも動きが出た。海外FA権を持つ巨人・菅野智之の獲得だ。

「昨年9月に右肘を手術した大谷が、来季は二刀流に復帰する。佐々木獲得には保険の意味合いもあったが、新たな保険が今季15勝の巨人のエースというわけです」(前出・スポーツ紙デスク)

佐々木が“縦縞のユニフォーム”に袖を通す可能性が高まっている、と週刊実話WEBが報じている。

千葉ロッテが佐々木朗希のメジャー容認へ! 移籍先は大谷ドジャースではなくヤンキース?/サマリー|週刊実話WEB千葉ロッテが佐々木朗希のメジャー容認へ! 移籍先は大谷ドジャースではなくヤンキース?/サマリー|週刊実話WEB

編集者:いまトピ編集部