『主演女優』11日公開の映画「枕営業のシーンは共感しまくりです」
清瀬汐希は10月11日公開の映画『ル・ジャルダンへようこそ』のヒロイン。東京・銀座の高級クラブが舞台のため、自ら体験入店までして役作りに臨み、大胆シーンにも挑戦している。
中3でデビューし、ショーモデルをしていたが、いったん休養。3年間のブランクを経て、長身を生かしたグラビアアイドルとして活躍し、昨年にはそのグラビアも卒業して女優業に専念…という苦労人だ。そんな彼女の、波瀾万丈の生い立ちに「ようこそ」!
――今回のヒロイン・舞子は高級クラブのホステス。役作りのためにどんなことをされたんでしょう?
清瀬「実は私、居酒屋などの接客業も含めて、かなりの数のアルバイト経験があるんです。でも、ホステスさんは未経験。なので、映画の舞台となった銀座のクラブに体験入店をさせていただきました」
――体験前はどんなイメージを抱いてました?
清瀬「高級クラブと聞いていたので、しっとりしていて大人なムードが漂ってる…というイメージでした。言葉遣いも上品なんだろうなと。でも実際はとてもフランクで、お客様もホステスさんも気が若いというか、元気いっぱいな感じ。いい意味で裏切られました」
――どんなお客に接客を?
清瀬「金曜の夜だったので、お店の中は大盛況。私がお話したのはたぶん常連の社長さんで、お店に作ってもらった名刺を出して『舞子(役名)です』とご挨拶しました。あとは、他のホステスさんとのやり取りを聞きながら時折会話にも混ぜていただきました。
相槌を打つときの目線とか、素の自分を出したキラキラの笑顔とか、『ああ、かしこまらなくても自然にしていていいんだ』という部分が発見だった気がします。お客様には最後に、『実はお店を舞台にした映画に出ているんです』とネタばらしをしたところ、とても喜んでいただいて『絶対に見るよ』と言っていただけました」
『ル・ジャルダンへようこそ』は、同店の名物オーナーママ・望月明美氏が書いた同名小説の映画化。ママ役には小松みゆき、常連客の1人に新藤栄作、そして清瀬は新藤に贔屓にされるホステス役を演じる。コロナ禍での苦労話や枕営業など、内容も赤裸々で注目度は抜群だ。
――映画の宣伝ポスター(写真)にもなっていますが、枕営業の演技ってどうでした?
清瀬「言ってみれば、半分は不同意な感じなので、新藤さんにガンガン来ていただきました(笑)」
――ヒロインに感情移入できる部分もあった?
清瀬「というか、ほぼほぼ共感しまくりです。経済的にも精神的にも苦しくて追い詰められたら、同じような行動をしてしまうかも、と思いながら演じていましたね。
映画ではこれが2回目なのですが(1回目は22年公開の『月下香』)、最初のは素敵な旦那様がいるのに不倫してしまう女性の役で、今回とは気持ちの面で真逆でした」
――演技面で苦心した部分はありましたか?
清瀬「新藤さんのアドバイスで『なるほど』と思ったシーンがあります。何度も呼び出されてベッドを共にした舞子は、気持ちの伴わない性行為でストレスが溜まってしまうんです。台本には『嘔吐する』となっていました。
どんな風に演じればいいんだろうと相談したところ、新藤さんは『そこは決めつけないで、見る人の想像に委ねたら?』って。例えばですけど、舞子は妊娠しちゃったのかな? と思うかもしれないし、望まない性行為への嫌悪かもしれないし。そうか、答えを決めつけなくてもいいんだと、勉強になりました」
――ヒロイン・舞子の苦労話とは別に、ご自身もさまざまな経験をされてるとか。芸能界を目指したのはいつ頃からだったのでしょう?
清瀬「中学時代は多いときで月に30本ほどオーディションを受けていました。その結果、大手の演技系の事務所に所属してデビューしたのが中学3年のときです。高校時代はショーモデル活動が中心で、部活のチアリーディングと両立したかったのですが、学校を休むことが多くて、やがて不登校に…」
――いったんは芸能界をお休みした?
清瀬「そうですね。高校を出てからは、少しでも演技の役に立てばと、さまざまなアルバイトを3年間ほどしました。居酒屋、ペットショップ、花屋、懐石料理店、イタリアンレストラン、靴屋などなど。最後はホテルのフロント業務でしたが、それが一番楽しくて、正社員になる道もあるかな…なんて。
でもある日、ホテルでCMか何かの撮影をしていたんです。その様子をチラチラ見ながら、『どうして私はあそこにいないんだろう』と思ってしまって。そんなときに偶然、表参道で今の事務所に声をかけてもらったんです」
――グラビアでは、その長身とナイスボディが武器になったのでは?
清瀬「コンプレックスだったものが、『あってもいいんだ』と思えたのは確かですね。それまでは目立たせないようにと苦労してましたから」
――でも昨年、そのグラビアを卒業された。
清瀬「並行してアイドル活動もやらせていただいてましたが、徐々に女優業に専念しようと考えていました。22年の初主演映画はその第一歩でした」
――グラビア時代を振り返ってみてどうでした?
清瀬「そうですね…例えばイメージDVDではセクシャルなシーンもあったりするのですが、正直、『私、何やってるんだろう?』と思ったりもするときもあるんですけど、気持ちを切り替えてロケを楽しもうと心がけていました、と週刊実話WEBが報じている。
編集者:いまトピ編集部