『JR』発表「終わりの始まり」販売中止に向けての布石か
JR各社の普通列車と快速列車が利用できる「青春18きっぷ」が、今年の冬季用からリニューアルされることが発表されると、鉄道ファンから大ブーイングが湧き起こった。
変更点はいくつかあるが、最もやり玉に挙がったのは、「利用日が期間内の好きな5日だったのが、連続した5日間になったこと」。「普通列車に乗って行く5日連続の旅など誰がするか」というのが鉄道ファンの率直な声である。
なぜこのような改悪を行ったのか。鉄道ライターの見解はこうだ。
「これまで『青春18きっぷ』は自動改札を通ることができず、有人の改札を出入りする必要がありました。これはJR各社にとって、コスト的に大きな負担でした。そこで冬季用から自動改札を使えるようにしたのですが、自動改札は『期間内の好きな5日』という判別ができず、『連続した5日間』にするしかなかったのでしょう」
コスト削減のための変更だというのだが、これが大きな意味を持っていると、鉄道ライターは続けて言う。
「今回の変更は『青春18きっぷ』販売中止に向けての布石かもしれません。連続した5日間、もしくは連続した3日間となった冬季用は使い勝手が悪く、利用者が大幅に減ると予想されます。売り上げが下がったので販売を中止するしかない、という流れに、JR各社はもっていきたいのではないか。私は『この変更は終わりの始まり』と考えています」
そうなると気になるのは販売中止のタイミングだが、まず最初のターニングポイントは、来年1月になりそうだ。「青春18きっぷ」は毎年1月に、その年に販売される春季用、夏季用、冬季用の販売期間と利用期間が発表される。
「それに代わって、販売中止が発表される可能性はあるでしょう。今年はなぜか春季用だけ発表され、夏季用が販売直前にやっとアナウンスされるという異常事態でしたが、来年はどうなるでしょうか」(前出・鉄道ライター)
発売を中止することなく、しかも以前の「青春18きっぷ」に戻してほしい、というのが鉄道ファンの切なる願いであるとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部