『ドラマ』女友達への冷たさが気色悪い…
NHK朝の連続小説『おむすび』も第6週となりました。残暑厳しい折に始まり、もう11月ですね。時間が立つのは早いものです。
今朝の第26回を見ていて思ったのですが、このドラマは主人公の結ちゃん(橋本環奈)が楽しそうにしている回は楽しい、機嫌の悪い回は見ていて楽しくない。糸島フェスでパラパラショーやって「ギャル楽しいぃ~!」って笑ってた回は見ていてたいへん幸せでした。
そして今回、ずっと結ちゃんは不機嫌で、すごく楽しくありません。第26回、振り返りましょう。
■闇落ちした
フェスの打ち上げで泥酔し、「結まで不良になっちゃった~」と嘆いていたパパ(北村有起哉)の姿を目の当たりにし、やっぱりギャルを辞めることを決意した結ちゃん。ついでに書道部も退部し、家の農業の手伝いに勤しむことにしたようです。
もともと「夢は農家を継いで平穏に暮らすこと」と言っていましたので、まあギャルにしろ書道にしろ、気の迷いだったのでしょう。視聴者としてはその気の迷いに長い時間付き合わされたことになりますが、まあしょうがないですな。
そんな折、東京から帰ってきた元カリスマギャルのアユ(仲里依紗)は、久しぶりに家族で囲んだ食卓で、こんなことを言いだします。
「家族みんなで神戸に戻りたい」
この人、東京で何やってたのかも、なんで今帰ってきたのかも説明されていませんが、とにかく唐突にそういうことを言いだしました。
ママ(麻生久美子)とおばあちゃん(宮崎美子)は「どっちでもいい」と言います。おじいちゃんは「糸島に残れ」の一点張り。パパは神戸に戻って床屋をやりたい気持ちはあるものの、農家の仕事もあるし、床屋を新規オープンする金もないし、そう簡単ではないと逡巡します。
「結は?」とアユに問われた結ちゃんは、例によってヒステリーを起こし、高校を卒業しても糸島に残ると宣言。どうやら昨夜のパパの様子を見て、完全に闇落ちしたようです。そろそろ何か病名がついてもおかしくないくらい情緒不安定になっています。
一方、結ちゃんに三下り半を突き付けられたハギャレンは今日も元気に天神に集合。リサポン(田村芽実)が髪色を明るくしていたりして、結ちゃんが抜けるダメージなんて当たり前だけどゼロのようです。フェスの中継を見た新規ギャルもやってきていい調子ですが、そこに「ハギャレンなんてクソダサい解散しろ」と言っていたアユが居心地の悪そうな顔で姿を現すのでした。
■女の話を聞かない、突き放す結
まず気味が悪いなと思うのが、結ちゃんって女友だちと全然ちゃんと話をしないんだよな。前回、ハギャレンにも「話があるの」という相談ベースではなく、決定事項として「ギャル辞める」と告げているし、今回、書道部退部を引き留める恵美ちゃん(中村守里)に対しても「うちの手伝いが忙しい」というウソの理由(今までやれてたんだからウソだよな)を一方的に突き付けるだけで、対話したり本心を打ち明けたりということをしない。
一方で、ヤリイカやイチゴを貢いでくる男たちに対しては必要以上に心を開いている。震災の日のことをカッパ(佐野勇斗)に聞かせる形で回想シーンにしたところなんて、今さらながら致命的にキモいと思います。
あと、アユが急に「家族で神戸に戻りたい」と言い出した唐突さは、ちょっと許容し難いものがあります。後のちその理由も語られることになるんだろうけど、もう言っちゃうけど、このドラマは伏線の張り方がド下手というか、伏線と回収という作劇の仕方が基本的にわかってないんじゃないかと思っちゃうんだ。これもずっと物語を追いかける上でのストレスになっている。
あと第6週のサブタイトル「うち、ギャル、やめるけん」なんですけど、「やめるけん」って何なのよ。結ちゃんは「やめた」って言ってるし、もうギャルやめたと思って見てるんですけど、何か含みがあるのかな。しつこいな。
と、日刊サイゾーは報じた。
編集者:いまトピ編集部