フジ『ドッキリGP』収録中に骨折事故、炎上騒動が多発
フジテレビ系の人気バラエティ『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』のロケで、お笑いコンビ・タイムマシーン3号の山本浩司が肋骨を折るけがを負ったと番組公式サイトで発表された。過去にもフジテレビの番組では収録中にタレントがけがを負う事故があり、さらに最近は炎上騒動も多発しているため、ネット上では「またフジがやらかしたのか」との声が上がっている。
フジテレビの発表によると、山本は5日に参加した企画「秒でげろっくまくん」のロケで、大きなクマのぬいぐるみから噴射された液体を避けようとして転倒。医師から「左第七肋骨骨折」と診断されたというが、入院はしていないという。局側は「心よりおわび申し上げます。安全対策に関して、より一層徹底してまいります」などと謝罪している。
フジテレビでは、2020年にトレンディエンジェルの斎藤司が「エアバッグをお尻で爆発させたら宙に浮くことはできるのか?」という実験で姿勢を崩して落下し、背骨の圧迫骨折と右手首捻挫で全治3ヵ月の重傷を負った。2022年には、武田真治が『新しいカギ』の収録中にプールに浮かべた高さ2メートルの山型フロートから水の中へ飛び降りた際に右足かかとを骨折し、同年にSixTONESの森本慎太郎はドラマ『ナンバMG5』のアクションシーン収録中に鼻骨を骨折するケガを負っている。
さらにさかのぼれば、お笑いコンビ・ずんのやすが『とんねるずのみなさんのおかげでした』のスキー場ロケで、ゲレンデをゴムボートで滑るゲームで腰を強打し、復帰までに半年を要する大けがに。2003年には同番組で歌手の葛城ユキさん(2022年に他界)が「人間大砲」で撃ち出され、ウレタンのプールに頭から落ちたことで胸椎粉砕骨折、胸骨脱臼の重傷を負い、背中にチタンの支柱を埋め込む大手術を受ける事態になった。
収録中のタレントのけがは他局でも起きているが、フジテレビの場合は炎上騒動も頻発しているという側面がある。
今回と同じ『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』では、昨年11月に同局の杉原千尋アナが知らないうちに体重を測定され、体重を公表するか、女性芸人「あぁ~しらき」のモノマネで貝殻ビキニ&ふんどしの着用するかの二択を迫られるという企画を放送。杉原アナはモノマネを選んだが、ネット上の視聴者から「デリカシーがなさすぎて笑えない」「昭和で感覚が止まってる」などと番組への批判が相次いで炎上した。
ごく最近もフジテレビは「世間との感覚のズレ」で炎上しており、情報番組のCM中に新人の上垣皓太朗アナの落ち着いた風貌をイジる先輩アナたちの様子をYouTubeで公開していたところ、SNSを中心に「いじめにしか見えない」「令和の時代に容姿イジりが面白いと思ってるのがヤバイ」などと批判が続出した。
さらに、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平がワールドシリーズ優勝後に独占中継したフジテレビの取材を拒否したと騒がれ、その背景には同局が大谷の新居を場所が特定できる形で報じ、大谷が一度も住むことなく売却を検討するハメになった「報道被害」が影響していると指摘された。フジテレビは港浩一社長が謝罪したものの、大谷の怒りはまだ収まっていないのではないかと推察されている。
こうした炎上や事故の多発から、ネット上では「フジテレビやらかしすぎ」「どんどんフジテレビの株が下がっていく」「フジテレビはコンプラ意識がバブル時代で止まってそう」「フジテレビは昭和・平成のノリがいまだに面白いと思ってるんだろうなー」などとフジテレビへの批判が続出。いまの時代に価値観がアップデートできていないのではないかという見方が多く上がっている。
港社長が就任してから、過去のキャッチフレーズ「楽しくなければテレビじゃない」を再び持ち出すようになったフジテレビ。とても「楽しいテレビ」とは言えない収録中の事故や炎上の多発を見ると、時代との致命的なズレが生じているのではないかと危惧されるが、と日刊サイゾーが報じている。
編集者:いまトピ編集部