800店舗から70店舗に激減「御三家」と呼ばれるほどだったのに
かつて“居酒屋御三家”と呼ばれながらも、現在では苦境が続いている「村さ来」や「つぼ八」。村さ来は新業態を展開中ですが、つぼ八は? 現在の様子を探るべく、グルメライターが国内に3店舗だけあるランチ実施店舗のひとつを訪れ、実食してみました。
※価格や情報は2024年7月14日現在の情報です。
※最新の情報は公式サイトをご確認ください。
かつて、居酒屋御三家といわれた「村さ来」「養老乃瀧」「つぼ八」。そのひとつ、「村さ来」は2023年に創業50周年を迎えました。80年代の全盛期は、全国に約800店舗あったものの、現在は約70店舗に激減しています。
今回、筆者が訪れたのは「つぼ八 津田沼店」。国内では3店舗しか実施されていないランチが食べられる店舗の1つです。24時間営業の同店舗ですが、ランチタイムは11時から15時。今回は1時半ごろ訪れましたが、昼から酒を嗜んでいる人が多く見られ、客入りは良好でした。
しかし、同店舗ではこの24時間営業という部分が、ランチを食べる上では一つ大いに注意すべき点となっていることが注文時に発覚。通常、ランチ営業を行っている居酒屋は、ランチタイムにはランチメニューだけを扱っている、あるいは通常メニューを扱っていたとしても、ランチメニューを頼む人がほとんど、ということが多くなっています。
筆者もそのつもりで注文をしようとしたのですが、店員さんがお通しとともに最初のドリンクの注文を取りにくる、という居酒屋の流れがあり、困惑した筆者は促されるままにアイスコーヒー(319円、税込み/以下同)を頼んでしまいました。
「あれ、ランチタイムでもお通しはくるタイプなのかな……?」と疑問に思った筆者がメニュー表を見てみると、お通しは385円となっており、「酒類をご注文の方にお召し上がりいただきます」との表記が。
その後、会計時に店員さんに確認をしてみると、ランチだけ食べる場合にはお通しを断ることもできるとのことでした。
恐らく、昼から居酒屋利用をするユーザーが多いということなのでしょうが、同店舗でランチを楽しむ際には、ランチ利用である事をしっかりと伝えて、お通しをカットしましょう。
最初は(筆者の確認ミスなどもあり)、あまり印象が良くなかった「つぼ八」のランチでしたが、クオリティとしてはかなりアリというのが筆者の結論でした。
今回は「北海道産豚肩ロース味噌焼き」の値段がそれなり高めだったこともあってか、1,000円越えとなりましたが、メニューを厳選すればさらにコスパをよくすることも可能でしょう。また、通常メニューをおかずとしてランチセットにできることも、個人的にはうれしい点です。
上で述べた、ご飯のお供になるメニューが少ないことはデメリットではありますが、逆に言えば一般的な定食ではありえない構成を作ることができる、という楽しさがあるとも言えます。何より、興味のあるメニューをランチで食べてみて、気に入ったら居酒屋利用でもオーダーできるという“お試しメニュー”としても機能する点は素晴らしいのではないかと思いました。
残念なのは、筆者が住んでいる埼玉県から今回取材した「つぼ八 津田沼店」はかなり遠いということ。この形でのランチを、ほかの店舗でも手広くやって欲しいな、と思った次第です。近くにお住まいの方は、ぜひ同店舗を訪れ、“自分だけのランチメニュー”を作ってみてください。
ただし、ランチ利用ということはしっかりと伝え、お通しをカットするという点は注意してくださいねとサイゾーウーマンは報じています。
編集者:いまトピ編集部