『大人気ドラマ』実は、当初は...
映画監督であり、クリエイター集団「ホイチョイ・プロダクションズ」社長である馬場康夫氏のYouTubeチャンネル「ホイチョイ的映画生活~この一本~」に、フジテレビの大人気ドラマ「踊る大捜査線」シリーズのプロデューサーを務めた亀山千広氏(元フジテレビ社長)が出演(11月5日)。同作の草案では、実は、当初は、ホームドラマだったことを明かした。
「第1稿では、(出演者は)いかりや(長介)さんと深津(絵里)ちゃんと織田(裕二)くんだと決まっていた。最初(の設定)は深津ちゃんが監察医で、いかりやさんがそのお父さんで、赴任したての織田くんが部屋を探している…」
いかりやさんが自身の家に織田を招き入れ、時に帰宅する監察医の深津と顔を合わせると、
「ホームドラマで事件を解決するって話だったんですよ。3人が捜査会議を部屋のちゃぶ台でやるっていう…」
しかし、その手法だと事件解決がキモになり、毎回ミステリーを作らなければいけない。亀山氏はこう続ける。
「ミステリーの本打ちをし始めると、『右の扉から入ってくると、左の扉は閉まってたんですか』って…」となり、馬場氏も思わず「どんどん『古畑任三郎』みたいになっちゃう」。亀山氏も「そう」と大きく頷き、「うごめく警察官の話」にすべく、軌道修正して今に至ったというのだ。
俳優・柳葉敏郎主演の映画「室井慎次 敗れざる者」(10月11日公開)、「室井慎次 生き続ける者」(11月15日公開予定)は、言わずと知れた「踊る大捜査線」シリーズのスピンオフだ。警察の職を辞した室井管理官の、その後を描く作品で、「室井慎次 敗れざる者」は10月24日までに興行収入10億円を突破。「踊る」シリーズ、依然として人気の高さを物語っている。
仮にホームドラマで話が進んだ場合、柳葉演じる室井の出番はあっただろうか?…なんてことを考えてしまう味わい深い動画だったとアサジョは報じている。
編集者:いまトピ編集部