『ひるおび』9割以上話したか「ネタバレやめて」「観る気失せた」批判殺到
第49回報知映画賞で主演男優賞、作品賞、助演女優賞の3冠に輝いた映画「正体」が11月29日に公開されたが、ヤフーの映画レビューでは5点満点で4.5。他の映画レビューサイトでも高い評価を得ているとのこと。
映画公開日の29日、主演の横浜流星はTBS系情報番組「ひるおび」に出演し、映画をPRしたが、事前に作品を鑑賞していたコメンテーターの感想に「ネタバレやめて」「観る気失せた」などと批判が殺到する事態になっているようだ。
物語は横浜演じる死刑囚・鏑木慶一が拘置所から病院へ救急搬送中に脱走するところから始まる。建設現場作業員やウェブライター、ケアホームの職員として潜伏生活を送りながら、「正体」を知らない人々との交流を深めていく…。
この映画について、スタジオでは司会でタレントの恵俊彰が「素晴らしい作品」と絶賛しつつも、「ストーリーは言いたくなったら言っちゃいけないところまで言っちゃいそうだから言わないけど」と、主演の横浜を前に、ネタバレに細心の注意を払っている様子だったが、コメンテーターで弁護士の八代英輝氏は、裁判官を務めた経歴もあって「自分は判決を下す側にいたことがあるので、軽々しく感動しましたって言うのはおこがましくて、すごく自分に突きつけられるものがある思いで見ていました」と述べて、主人公・鏑木が六法全書を持っていた点に着目して。
「この青年は18歳で人生間違わなかったら、弁護士になって人を救ってたんじゃないか、そんな道もあっただろうなって考えると、司法の間違いっていうのがいかに罪深いものかっていうのが感じられたんですけど、結局、最後の最後でいろんな人々との出会いで救いを求めていて、救われていく。捜査する側にも信じる人が現れてきて、あの~、最終的にはものすごく感動してしまいました」
と発言。
これを聞いた恵は「あまり言い過ぎないように宜しくお願いします」とやんわり注意し、進行役の山内あゆアナウンサーも出演者に次のコメントを求める際に「ネタバレなしでお願いします」と釘を刺していたが、この公開生ネタバレにSNSでは《最後のオチまでしゃべってもうたな》《流星くん顔ひきつってなかった?》といったリアクションが。映画を観たライターは
「人気小説を原作とする『正体』は、22年に亀梨和也主演でドラマ化されていることもあって、オチを知る人は少なくありません。実際に劇場版を観ましたが、八代弁護士が言うように、“司法の間違い”によって冤罪で死刑判決を受けた鏑木は、吉岡里帆演じる編集者たちの助けを得て、救われるというのが結末。捜査する側、つまり山田孝之さんの変心も終盤の重要な見どころ。八代弁護士のコメントで9割以上ネタバレしてしまった印象を受けますが、それを踏まえても感涙必至の名作と断言できます」
と語っていると「アサ芸ビズ」が報じている。
編集者:いまトピ編集部