3年ぶりドラマ出演、ほぼすべての仕事を降板した過去「不在の中、注目を集めた俳優」
俳優・香川照之が主演を務めるWOWOWの連続ドラマ『災(さい)』が来春に放送されることが明らかになった。
同ドラマは、現代を生きる6人の登場人物に香川が演じる謎の男が“災い”をもたらすという完全オリジナル作品。
香川といえば、2022年に銀座の高級クラブでの性加害スキャンダルが報じられ、出演中のドラマやCMなどほぼすべての仕事から降板する事態に追い込まれた。
約3年ぶりのドラマ出演となる今作は完全復活への大きな一歩となりそうだが、インターネット上では「もう十分な社会的制裁は受けたし、本人も苦しんだでしょう」などといったコメントも見受けられる。
芸能ジャーナリストの竹下光氏は語る。
「当然のことながら性加害は許されることではありませんが、香川さんの場合は週刊誌の報道を認めて全面的に謝罪し、芸能活動を自粛。数多くの出演番組を降板するとともに一部ではCMの違約金が億単位にも及んだといった報道もありました。それから約3年ぶりのドラマ復帰ということで『そろそろ許してあげても……』といった見方も多いのでしょう。元々俳優としての実力は業界内外でも高く評価されていますし。世間の反応を見るうえで、地上波ではなく、WOWOWのドラマで復帰というのも悪くない選択だと思います」
「スキャンダル以前の香川は多くのドラマ、映画などで“ラスボス”として起用され、その重厚な演技や迫力ある顔芸で他の追随を許さない存在感を放っていました。香川が退場してからは小日向文世や柄本明、笑福亭鶴瓶といったベテラン俳優たちがそれぞれのスタイルでラスボス像を作り上げてきましたが、どちらかと言えば“静”の演技をするタイプが多く、アクの強さが売りの香川のラスボス演技とは別物といった印象です」(テレビ誌ライター)
もっとも香川が不在の中、唯一似たテイストの“動”の演技でラスボス役を務め、注目を集めたのがあの俳優という。
映画ライターは明かす。
「今年10月に『劇場版ACMA:GAME最後の鍵』、11月には『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』と最新映画2作でラスボス的な悪役を演じ、その怪演ぶりが評判を呼んでいる小澤征悦です。『ACMA:GAME』では、ゲームの支配者という複雑なキャラクターを演じ、独特の“顔芸”が観客に大きなインパクトを与えました。また『アングリースクワッド』では、主演の内野聖陽を相手に“嫌なヤツ感”を見せつけています。彼の表情の作り方や台詞回しには一種の『遊び心』があると言われ、単に怖いだけではなく知的で狡猾、それでいてどこかユーモラスで人間臭い部分を持ち合わせている雰囲気を漂わせています。そのため、観客に『ただの悪役ではない』という印象を与え、映画全体の緊張感を高めています」
元々演技力には定評のある小澤だが、ここに来てアクの強い悪役を巧みに演じることでさらに存在感を放っているという。
復活した香川との“ラスボス演技”対決が実現すれば大いに話題になりそうだが果たしてその日は来るのか?とアサジョは報じた。
編集者:いまトピ編集部