王様待遇、終焉か『ワイドナショー出まーす』も叶わず
性加害疑惑報道を巡る週刊文春への訴訟を取り下げたダウンタウンの松本人志だが、12月に入ってもなお具体的なテレビ復帰の情報は聞こえてこない。本来なら、年末特番に向け、大物の力を借りたい時期だろうが、そうやすやすと進まない背景に、松本とテレビ局の力関係に変化が生じている可能性も否定できないだろう。
松本は今年1月、みずから全レギュラー番組への出演を休止し、裁判に専念することを発表したが、10カ月が経過した11月に訴訟を取り下げ、裁判は終結。昨年12月の文春砲直後にはXから「いつ辞めても良いと思ってたんやけど…やる気が出てきたなぁ?」と綴っていることから、本人には今回の騒動を受けての引退意思はないものと考えられる。
となれば、裁判が終わって約1カ月が経過した今、松本の復帰話がもう少し具体的に報じられてもいい頃だが、各テレビ局は皆一様に、“現段階で復帰の予定はない”と説明している。
それどころか、松本のMC番組「人志松本のツマミになる話」を放送しているフジテレビの港浩一社長は、11月29日の会見で「説明がないままなら、復帰するというのは考えづらいことと思います」と話し、間接的に会見実施を要求しているようなニュアンスを含ませたのだ。
また、同じく松本をメインに据えた番組を複数持つ日本テレビの福田博之副社長も、吉本興業からの“きちんとした説明があること”を条件とし、「日本テレビとして復帰の理由を説明する責任がある」と語っていた。
フジテレビにせよ、日本テレビにせよ、“ダンマリ”を続ける松本に対して、遠回しに“説明をするべき”だと伝えているようにも解釈できるだろう。
「特にフジテレビの場合、松本が1月8日更新のXで『事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす。』と、同局で彼が立ち上げにも携わった情報番組『ワイドナショー』出演を宣言しましたが、最終的にそれを許可せず、出演を取りやめにしたという経緯があります。松本は2023年春の時点で番組を卒業しているとはいえ、長年にわたって“顔”として君臨してきた場から、“NO”を突き付けられたことはプライドが傷付いたはず。ただ、大御所になるにつれ、いつしか“局からオファーをもらってこそ番組に出演できる”という常識を忘れ、“出たい時にいつでも出られる”という特権意識が露呈したことは、松本への風当たりを強くした要因の一つともいえます。フジテレビとしても、正式決定する前にXから出演を予告した松本に対し、どこか軽く見られたという印象を抱いたとしてもおかしくはありません。また、一部では、フジの港社長が1980年代から2000年代前半にかけて、ダウンタウンのライバルだったとんねるず班のトップとして高視聴率を連発していたことも、彼らの微妙な距離感に関係していると見る向きもあるようです」(テレビ誌ライター)
いずれにせよ、テレビ局としては、いちタレントにすぎない松本から「裁判終わったから、番組出まーす」と宣言されたとて、“おいそれと”従うような王様待遇ではなくなったということだろう、とアサジョが報じている。
編集者:いまトピ編集部