『ヤマダデンキ』滅茶苦茶スゴイ?「他チェーンの社員が驚くレベル」報告多々あり
Amazonヤマダデンキの在庫がバラエティ豊富で、他店で入手困難になった商品が見つかるケースもあると話題になっている。なかには数年前に生産終了した商品が新品で見つかったとの報告もあり、「あきらめていた物がある人はヤマダに行くべき」といった声もある。「家電業界の駆け込み寺」との異名も出るほどで、業界関係者も「ヤマダデンキの在庫は他チェーンの社員が驚くレベル」と明かす。なぜヤマダデンキの在庫はこれほど豊富なのか。ヤマダデンキの広報部に問い合わせた。
あるXユーザーが「ヤマダの不良在庫、全部2円にしても一般顧客に売れないレベルのヤバいもの大量にあるよな…」とつぶやいたところ、反響が大きく広がっている。この投稿に返信するかたちで元ヤマダデンキ店員が「ヤマダ某店が閉店するまで店員として勤めてたワイが断言します。ヤマダの死蔵在庫は他系列店より滅茶苦茶凄いです。202X年にもなってDockケーブルやiPhone4用のサプライ品が一式、しかも新品で置いてあるレベルだったので」と語っており、特定の店舗に限ったことではなく、ヤマダデンキでは豊富な在庫が眠っている可能性がある。
家電業界の関係者は、ヤマダデンキは他チェーンよりも償却のスパンが長い印象がある、と明かす。「ただ、すべての店舗ではなく、古い在庫が集まりやすい店舗があるようだ」と語る。また、在庫保有期間が長すぎることは懸念材料だともいう。
「一般的には、売れ残った商品は一定期間が過ぎたら経費で償却処理するものです。そうしないと、在庫が積み上がり過ぎてしまい、監査で引っかかります。ヤマダデンキでは多くの在庫を、どのような経理処理しているのか、気になるところです」
そこでBusiness Journal編集部はヤマダデンキの広報部に、在庫はどのくらいの期間、所蔵されるのか、どのように処分されるのかなどについて、話を聞いた。
「在庫について、一概に語ることはできません。ただ、売れ残った商品は値引きセールをしたり、特定の店舗に集めて“目玉商品”として安く売るという流れが多いです。大型家電についてはチラシ商材などにして、極力売り切るようにするのですが、細かな商品、たとえばハードディスクやPC周りの製品、調理家電などはアウトレット市場に流れたり、各店舗で安売りしたり、対応は千差万別です」
元店員がつぶやいている「DockケーブルやiPhone4用のサプライ品が一式」といった、一般的に流通が終わってしまったような商品が置いてあったというケースについても、「たまたまその店舗にあったということかもしれず、ヤマダデンキ全体として、その商品を残しておくという判断をするわけではない」と説明する。
「一般的に店頭販売商品については、A店では〇台、B店では〇台、といった取り決めがありますが、場所柄で売れ行きは異なるので、売れ残り具合は店舗ごとに異なります。それでも在庫状況のデータベースはあるので、お問い合わせがあれば調べることはできます。たとえば、北海道の店舗にある商品を関東まで動かすといったことは難しいのですが、首都圏の店舗でお問い合わせの商品があれば、お客様にお売りするということは可能です」
どのような商品を在庫として保存する、何年間は償却しない、といった規定があるわけではないが、問い合わせがあれば在庫確認する、というのがヤマダデンキのスタンスだという。
SNS上ではヤマダデンキの品揃えについて、「SDカードが10円で売ってた」「古いタイプの電気シェーバーの替え刃が見つかる」「色褪せたDVDが大量にある」「WiiUやPS3の新品ソフトが大量に置いてある」など、他店で買えないような商品が見つかったとの報告が多くある。
また、「ヤマダデンキは掘り出し物が安く買えて助かる」といった同店を重宝しているとの声も少なくない。なかには、ゲオやブックオフといった中古品を取り扱う店舗でも見つからない商品がヤマダデンキで見つかったとの情報もある。
欲しい商品が見つからず困っている方は、一度ヤマダデンキに問い合わせてみるといいのかもしれないBusiness Journal は報じている。
編集者:いまトピ編集部